新卒フリーランスはやめとけ!といわれる理由と失敗した人の末路

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新卒フリーランスとして生きていこうかと悩んでいます…

新卒でフリーランスになるのはやはり考えが甘いのでしょうか?

働き方の多様化により、最近は大学に通いながら起業する学生も増えてきています。

学生フリーランスという言葉もあるように、在学中でもフリーランスとして活動することは可能です。

もちろん、卒業後に新卒フリーランスとして活動もできますが、全員がその後安定した収入を得ている訳ではありません。

会社員とは異なりフリーランスは、自分で営業を行い案件を獲得し売上を作る必要があります。

自由な働き方に憧れて勢いで新卒フリーランスになるのは、正直おすすめしません。

この記事では「新卒フリーランスになるのはやめておけ」といわれる具体的な理由や、実際になった人のその後に関して解説しています。

担当FP

新卒フリーランスになるためには、正しい準備を在学中に行なっておく必要があります。

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「新卒フリーランスはやめとけ」といわれる理由

「新卒フリーランスはやめておけ」とよくいわれる理由としては、次のような項目が挙げられます。

  • 就職したくないという甘えでなるものではない
  • 新卒フリーランスになると人生の選択肢が減る

特に就活するのが嫌で新卒フリーランスを選ぶのは、かなり危険です。

そもそもフリーランスとは、ある程度会社で実績とスキルを培った上で選択する働き方であり、全くスキルや実績がない人がなるのは無謀でしかありません。

担当FP

確かに中には勢いでフリーランスになった人もいますが、大概が継続できずに就職しているのが実情です。

新卒フリーランスの割合

出典:ランサーズ「フリーランス実態調査 2021」

日本最大級のクラウドソーシングサイト”ランサーズ”の調べによると、日本のフリーランスの割合は年々増加傾向にあります。

パンデミックの影響もあり、以前と比較してフリーランスという働き方にシフトした会社員が多くなったのも、一つの要因として挙げられます。

新卒フリーランスの割合に関しては、明確な数字は分かりません。

しかし、働き方の大きな変化に伴い、新卒でフリーランスを選択する人が多くなったのは確かです。

新卒フリーランスになった人の末路(その後)

好きな時間に好きな場所で自由に仕事ができる、といったイメージを抱きやすいフリーランスという働き方ですが、現実はそれほど甘くはありません。

実際に新卒でフリーランスのなった人の約9割が、その後第二新卒として就職活動を行なっています。

残りの約1割に関しても、新卒フリーランスとして輝かしい実績を残している人は少数であり、大半がギリギリの生活を強いられている状態です。

新卒フリーランスの”失敗”とは具体的にどんなものなのか

新卒フリーランスで失敗したと感じている人によくある理由としては、次のような項目が挙げられます。

  • 収入が伸びない
  • 理想と現実のギャップに悩む
  • 就職しようにも新卒よりも不利(新卒フリーランス = 社会人経験がない人)

特にフリーランスとして活動する人の多くが収入面に関して、不安を抱いているケースが多いです。

会社員とは異なり毎月安定した収入の確保が難しいほか、取り組んでいた案件がいきなり終了するというリスクもあります。

生活費が賄えなくなり、あらためて就職活動を行うフリーランスも意外に多いです。

しかしながら、就職活動するにしても第二新卒扱いとなるため、当然新卒よりも就職先の選択肢は狭まってしまいます。

また新卒フリーランスに多いのが、理想と現実のギャップに悩むケースです。

これといった準備も行わずに憧れだけでフリーランスになってしまうと、当然ながら失敗してしまうリスクは高くなります。

担当FP

現時点で新卒フリーランスを検討されている方は、同じように(失敗した…)と後悔しないで良いようにしましょう。

失敗している新卒フリーランスの特徴・共通点

失敗している新卒フリーランスに共通する特徴は、次の通りです。

  • フリーランスに幻想を抱いてしまっている
  • 特定のスキルだけを高めている
  • 自己管理能力が低い

フリーランスという働き方に対して幻想を抱いている人が多く、現実を直視していない新卒フリーランスの多くは総じて長続きしません。

また特定の専門スキルだけを高めても案件がなければお金に繋がらないため、セールスやマーケティングに関する知識も必要になります。

その上、会社員とは異なり誰もあなたを管理してくれる人がいないため、自己管理能力が低い人だと同じくフリーランスとして長続きしない傾向にあります。

担当FP

フリーランスという働き方は、会社員と比較して自由度が高い反面、自己管理能力が低いと堕落した生活になりやすいです。

成功している新卒フリーランスの特徴・共通点

新卒フリーランスとして成功している人に共通する特徴は、既に在学中からフリーランスとして活動しているという点です。

学生の時点で、フリーランスとして発信活動を行なっていたり、スキルを活かして案件を受注している人が成功している確率が高いです。

中には、学生の時点で会社員以上の年収を稼ぐ人もいるくらいなので、新卒フリーランスを目指している方は、学生のうちに行動に移すことをおすすめします。

担当FP

「学生だから」といい訳するのではなく、学生という身分を活かして企業インターンシップに参加して、直接案件を獲得するという方法も考えられます。

新卒フリーランスになった人の体験談【事例紹介】

実際に新卒フリーランスになった人の体験談を、3つご紹介します。

それぞれ新卒フリーランスになって良かった点・悪かった点を挙げられていますので、ぜひとも参考にしてみてください。

担当FP

実際に新卒フリーランスデビューされた方の意見を参考にして、本当に自分に向いているかどうか考えてみましょう。

Aさんのケース

最初の一年目なんて本当に酷かった。よっぽど大学時代にアルバイトしていた結婚式場のほうが時給計算したら高かったもん。

5000円しかもらえない仕事に丸二日かけたりしてました。

でもどうやったらもっと報酬が上がるのかも、もっと作業時間が短縮できるのかも、なんにもわかりませんでした。

ただ、「フリーランス」という言葉の響きに酔ってました。笑

出典:note

Aさんは、デザイナーとして新卒フリーランスデビューをされた方です。

どれだけスキルに自信があっても初期はどうしても実績がないため、薄利多売になりやすいのが新卒フリーランスの一つの特徴でもあります。

その上、セールスやマーケティングに関する知識とスキルが不足しているため、案件不足に陥る不安からなかなか抜け出せません。

Bさんのケース

出典:ぱるちゃんえる

Bさんは、ブロガーとして新卒フリーランスデビューされた方です。

現在は、ブログのみならずYouTubeでも積極的に発信されており、動画内では新卒フリーランスの良い面と悪い面を分かりやすく解説されています。

フリーランスである以上、常にお金の不安がついてまわることを示唆されており、改善策としてお金がない時こそ新しい施策をどんどん試されていたようです。

またBさん曰く「学生のうちにインターンとして働くのもあり」とアドバイスされています。

現在学生の方は、企業インターンシップも検討してみてはいかがでしょうか。

Cさんのケース

出典:街角レモンの暮らし手帳 / まちれも

Cさんは、グラフィックデザイナーとして新卒フリーランスデビューされた方です。

大学卒業後は、デザイン系の専門学校へ進みデザインの勉強を行いながら、フリーランス活動を行なわれていたようです。

学生生活の終わりには月20万円まで稼げるようになっていたこともあり、そのまま新卒フリーランスとして独立。

その後も、継続的にフリーランスとしてお仕事を受注されています。

Cさんの場合、仮にフリーランスで失敗したら実家に帰る、という逃げ道を常に持っておくことで、心の安定に繋がったと解説されています。

就職せずに新卒フリーランスになるメリット・デメリット

企業に就職せずに新卒フリーランスになるメリット・デメリットとしては、次のような項目が挙げられます。

メリットデメリット
・自由な働き方ができる
・好きなことを仕事にできる
・責任のある仕事が行える
・面倒な就活をする必要がない
・新卒社会人よりも稼げる
・お金の管理や税金に苦労する
・常に学び続けなければならない
・自分で営業を行い仕事を獲得しなければならない
・将来が予測し難い
・社会的な信用度が低下する
・年金支給額が少ない
・有給などがない

単純にメリットとデメリットを書き出してみると、デメリットの項目が多いことが分かります。

会社員であれば福利厚生や厚生年金、ボーナス、有給休暇などのさまざまな優遇制度がありますが、フリーランスの場合はそれらが全くありません。

まさに「自分の身は自分で守る」のがフリーランスという働き方であり、自由の代償ともみて取れます。

担当FP

最近は、フリーランス向けの保障制度なども充実してきているため、事前に調べた上で必要なサービスを利用するのも一つの手です。

新卒フリーランスになるために必要な最低限のスキルと知識

新卒フリーランスとして活動する際に、最低限身につけておきたいスキルや知識は次の通りです。

  • 稼げるスキルと実績
  • お金の管理や税金に関する知識
  • セールスやマーケティングに関する知識

在学中にハードスキルとなるWebライティングやデザイン、プログラミング動画編集などの需要の高いスキルを身につけておきましょう。

加えて、実際に案件を受注してある程度の受注実績を作っておいた方が、新卒フリーランスとして活動する際にスムーズに案件獲得できます。

またフリーランスとして活動するにあたり、お金に関する知識は必要不可欠です。

特に家計管理や税金、確定申告などに関しては、本やYouTube動画、ブログなどを有効活用して学ぶことをおすすめします。

担当FP

セールスやマーケティングに関する知識も、最初は本で体系的に学ぶのがおすすめです。

新卒フリーランスに関するよくあるQ&A

新卒フリーランスに関する多くの質問や悩みの中から、特に多かった内容だけに絞って、分かりやすく解答をまとめてみました。

担当FP

新卒フリーランスとして活動するのであれば、事前準備がとても大切です。

Q.新卒フリーランスはどのくらい貯金があると安心できますか?

フリーランスとして活動するのであれば、最低でも半年から1年分の生活防衛費を確保しておくのが無難です。

生活防衛費とは、その名の通りあなたの生活を守るためのお金であり、万が一目の前の案件がなくなっても生活防衛費があれば食い繋ぐことができます。

たとえば月の生活費が20万円かかっているなら、生活防衛費は最低でも120万円は必要です。

生活費に充てるためのお金がある程度貯蓄できていないと、常にお金の心配をしなくてはいけないため、目の前の仕事に集中できません。

新卒フリーランスを目指されている方は、在学中に貯金しておくようにしましょう。

Q.新卒フリーランスでもクレジットカードは作れますか?

新卒フリーランスになった後でも、クレジットカードの作成は可能です。

学生でも作れるクレジットカードが多数ありますので、必要であれば在学中に作っておくと良いでしょう。

Q.新卒で就職せずにYouTuberになるのは危険ですか?

動画系のビジネスに対する需要は年々増えており、実際にYouTubeやTikTokなどのSNSでもユーザーや視聴時間などが若者を中心に増えています。

既にある程度YouTubeで稼げている状態であれば、新卒フリーランスとして活動するのも一つの選択肢でしょう。

YouTubeチャンネルの運用による広告収入やアフィリエイト、独自の商品・サービス提供など、さまざまなマネタイズ方法が考えられます。

その上、動画編集スキルに対する需要もかなり今は高いので、案件業務に関しても在学中に取り組んで実績を作っておくと良いでしょう。

Q.新卒フリーランスのWebライターに将来性はありますか?

総合的に考えるとWebライターの将来性は、明るいといえます。

将来性に関して断定的なことはいえませんが、ライティングスキルは多くのビジネスシーンで必要となるスキルの一つです。

単にWebライターといっても業務範囲は多岐に渡り、Webメディアの記事作成だけではなく、インタビュー記事作成、YouTube台本作成などさまざまです。

Q.新卒フリーランスが気をつけるべき点は何かありますか?

新卒フリーランスを検討されている方は、お金に関する知識は身につけておいて損はありません。

確定申告や税金、資産運用、節約術などフリーランスとして、知っておいた方が良いお金に関する知識は意外に多いです。

在学中に書籍やYouTube、ブログなどを活用して、少しずつでも勉強しておきましょう。

仮に新卒フリーランスにならなかったとしても、得られた知識は必ずあなたの役に立ちます。

まとめ

「新卒フリーランスはやめておけ!」といわれる理由に関して、分かりやすく解説しました。

具体的な理由としては、次の通り。

  • 就職したくないという甘えでなるものではない
  • 新卒フリーランスになると人生の選択肢が減る

確かにフリーランスという働き方は、会社員や公務員などと比較して、非常に不安定かつリスクの高い働き方です。

しかし、在学中に必要な準備をしっかりと行うことで、新卒フリーランスとして生き残っていける確率を上げることができます。

固定観念だけに捉われずに広い視野を持った上で、あなたに適した働き方を選択しましょう。

担当FP

キャリアの選択に迷った際には、お気軽にFPへご相談ください。

この記事を書いた人

セブ島在住のキャリアアドバイザー|フリーランス・Webライター歴7年|保有資格:FP2級・簿記3級 など|得意分野:資産運用,税金,副業 など|個人でも積み立てNISAや米国ETF、仮想通貨などで資産運用中|暮らしに役立つ情報を、分かりやすくお伝えします。

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