資産運用に保険はおすすめ?メリット・デメリットを徹底解説!

リスクと保険
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資産運用に保険を活用しようか、迷っているのではないでしょうか?

実際に資産運用として保険を活用する人は多く、普段仕事で忙しくて投資に関する勉強時間を確保するのが、難しい人などにおすすめです。

また、保険は他の投資商品と比較して参入ハードルが低い上に、大変リスクが低い投資手法としてよく挙げられます。

本記事では資産運用における投資の活用法や、資産運用に向いている貯蓄型の保険などを分かりやすくまとめています。

最後まで読んで頂くことで、保険を活用したおすすめの資産運用方法が理解できることでしょう。

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資産運用に保険は必要なのか?

あなた自身が独り身であっても、もしものことを考えると保険は必要不可欠です。

家族がいるなら尚のこと保険の重要性に関しては、気づいている人が多いのではないでしょうか。

保険とはもしもの時に備えておくための制度の一つであり、資産運用の一つとして必ず必要であると言っても過言ではありません。

保険には2つのタイプがある

貯蓄型掛け捨て型
将来のお金が受け取れる
(契約期間が終わった時や解約した時)
基本的に将来お金を受け取れない
支払う保険料が高い保険料は大幅に安い

保険には、主に2つのタイプがあります。

  1. 掛け捨て型
  2. 貯蓄型

まずはじめに”掛け捨て型”の特徴からみていくと、

  • 基本的に将来お金を受け取れない
  • 保険料は大幅に安い

などが挙げられます。

次に、”貯蓄型”の特徴としては

  • 将来のお金が受け取れる(契約期間が終わった時や解約した時)
  • 支払う保険料が高い

などでしょう。

両者は対極的な関係性にありますが、保険を活用する際にはどちらのタイプなのかをしっかりと確認した上で、加入することが大切です。

資産運用で保険(貯蓄型)に期待できる利回り

資産運用で保険を活用して資産を増やしたいと考えている人は、貯蓄型の保険がおすすめです。

実際に貯蓄型の保険では利回り1〜2%程が期待できる保険商品が多く、銀行に預金としてお金を預けておくよりも多くの運用利益を得ることができます。

銀行では定期預金でもよくて0.02%程度が平均的であり、仮に100万円を預けていても1年間で2万円にしかなりません。

一方、貯蓄型の保険を活用することで、利回り1〜2%の運用益を得ることができますので、その差は歴然だと言えるでしょう。

資産運用で保険を活用するのに向いている人の特徴

  • 貯金が苦手である
  • 投資経験が浅い初心者
  • 資金が必要となる時期が定まっている
  • 資産運用ではできるだけリスクを抑えたい

資産運用で保険を活用するのがおすすめな人の特徴としては、主に投資経験が浅い初心者の人だと言えます。

保険を活用した投資は誰でも簡単に行うことができる上に、それほど基礎的な学習などが必要ありません。

保険に対する全くない人からすると、ブラックボックス的な印象を持つ人もいるかも知れませんが、他の投資商品と比較すると至ってシンプルです。

また、低リスクな投資手法の一つであることも、初心者におすすめだと言える要因の一つでしょう。

資産運用で保険(貯蓄型)を活用するメリット

  1. 初心者でも簡単にはじめられる
  2. 定期預金よりも利回りが良い
  3. もしもの時に保険金が受け取れる
  4. 節税効果が期待できる

資産運用で保険を活用する場合のメリットとしては、主に4つ挙げられます。

特に保険は資産運用として活用するだけではなく、もしもの時にも役に立つというところが、一番の利点だと言えるでしょう。

また、他の投資商品と比較して、自身で運用する手間もありませんし、証券口座を開設したりしなくても簡単に申し込むことができます。

初心者でも簡単にはじめられる

保険を活用した資産運用では、基本的に保険会社に申し込みを行うだけですので、投資初心者でも簡単に行えます。

投資信託や不動産投資、ETF、株式投資などを比較して、証券口座なども必要ありません。

その上、専門的な知識等を持っていなくても、保険会社がしっかりと分かりやすく説明してくれますので、安心して利用することができます。

定期預金よりも利回りが良い

貯蓄型の保険の場合は、利回りが1〜2%ほど期待できるため、銀行預金と比較して大変優れていると言えるでしょう。

現在は”超低金利時代”ですので預金だけしかしてない人は、資産運用を行っている人と比較して、将来的に資産額が大きく違ってきます。

そのため、資産運用を始めようかと迷っている人は、まずは貯蓄型の保険から利用するのも一つの方法です。

もしもの時に保険金が受け取れる

保険を活用した資産運用での一番のメリットとも言えるのが、万が一の時にとても役立つということです。

仮に保険ではなく、定期預金で積み立てを行っていた場合を想定してみましょう。

世帯主の死亡により急にお金が必要となった時に、定期預金を全額引き出したとしても、積み立て分しか使えません。

しかし、保険の場合はどれだけ加入期間が短くても、契約通りの支払いが行われますので、万が一の時にはかなり役に立つはずです。

節税効果が期待できる

加入している保険で支払っている保険料は、確定申告の際に”生命保険料控除“として、節税対策に活用することができます。

生命保険料控除は、主に生命保険や個人年金保険などが、該当する保険となります。

そのため、保険を活用した資産運用では、住民税や所得税の節税にも役立つという訳です。

また、生命保険料控除を受ける際には、保険会社から送られてくる”控除証明書”が必要となるため、受け取った書類はしっかりと保管しておくようにしましょう。

資産運用で保険(貯蓄型)を活用するデメリット

  1. 元本割れの可能性がある
  2. 長期的な加入が必須である
  3. 保険料が掛け捨て型と比べて高い
  4. 他の投資商品よりも利回りが低い

資産運用に保険を活用する一番のデメリットとしては、他の投資商品よりも利回りが低いということです。

確かに他の投資商品と比較すると、リスクはかなり低い方ではあります。しかし、その分リターンもあまり期待できません。

また、元本割れの可能性も0ではありませんので、必ず計算通りに運用利益が得られるとは限らない点もデメリットの一つです。

元本割れの可能性がある

元本割れとは、保険料の支払い総額に対して、最終的な受け取り金額が少ないことです。

貯蓄型の保険を資産運用として活用した場合、確かに計算上では利回り1〜2%が期待できます。

しかしながら、実際に運用するのは保険会社であり、プロの投資家でも必ず利益を出す保証ができないのが投資の世界です。

また、保険の特徴として短期間で解約してしまうと、返戻率が低くなってしまうため、支払った保険料よりも受け取り金額が少なくなってしまいます。

そのため、資産運用に保険を活用する際には、途中解約しないという前提条件を守ることが大切です。

返戻率(へんれいりつ)とは?

ちなみに”返戻率”とは、支払った保険料に対してどのくらいの金額を受け取れるかの割合を示します。返戻率が高いほど、多くのお金を受け取れます。

長期的な加入が必須である

資産運用として保険を活用する際には、元本割れを防ぐために長期的な加入が原則となります。

元本割れの可能性を低くするために、保険料はまとめて一括で支払うことも可能です。

しかし、保険の中には一括支払いや一時的な支払いに、対応していない商品もあります。

その上、保険料を一括で支払うには、まとまった資金が必要になるでしょう。

保険はあくまでも投資手法の一つですので、一つの投資商品に集中的に資金をつぎ込むのは、リスクが高くなるため、あまり良い方法ではありません。

保険料が掛け捨て型と比べて高い

掛け捨て型の保険であれば、支払った保険料は

  • 保険金の支払い
  • 保険会社の経費

に当てられるため、月々の支払う保険料は安くてすみます。

逆に、資産運用でもっとも活用される貯蓄型の保険の場合は、支払いった保険料が

  • 保険金の支払い
  • 保険会社の経費
  • 解約返戻金
  • 満期保険金の積立分

に当てられるため、加入者の支払い保険料が高い傾向にあります。

そのため、貯蓄型の保険を活用する際には、長期に渡り保険料を支払っていけるか、しっかりと検討する必要性があるでしょう。

他の投資商品よりも利回りが低い

保険を活用した資産運用は、銀行などの定期預金よりも利回りが良いですが、投資信託やETFなどと比較すると利回りは低いです。

投資ではリターンはリスクに比例しており、リスクを大きく取ることでリターンを最大化することができます。

その点、保険は金融商品と比較してリターンは少ないものの、リスクも低いという特徴が挙げられます。

また、保険には”予定利率”が保険会社別に定められており、経済状況の悪化などにより返戻率が下がる恐れもあるため、注意が必要です。

予定利率とは?

保険会社が加入者に対して、最終的に払い戻し可能な金額に対する割合。

分かりやすく説明すると、保険会社側が「この金額だったら払えるだろう」と考えている利率です。

資産運用で保険(掛け捨て型)を活用したやり方・方法

最初に分かりやすく保険の2つのタイプを、比較した表をご紹介します。

AさんBさん
保険タイプ貯蓄型掛け捨て型
+つみたてNISA
死亡時の受け取り金額500万円500万円
毎月の支払い額約11,000円(保険)約1,100円(保険)
10,000円(投資信託)
65歳時点での払込総額約390万円約400万円
65歳時点での受取金額約420万円約731万円
※投資信託の運用結果は年利3%で計算

Aさんは資産運用として保険の貯蓄型のみを活用し、毎月1.1万円の保険料の支払いを行っています。

その後、65歳では約420万円の受け取り金額に達する計算になります。

対して、Bさんは資産運用としては、つみたてNISAを活用して投資信託を毎月1万円分購入している状況です。

また、保険は掛け捨て型を選び毎月1,100円を支払い、万が一の時のために加入しているだけの状態です。

しかし、両者を比較すると払込総額は大体同じでも、最終的に受取れる金額に約300万円もの差が出ています。

掛け捨て型の保険でも他の投資商品と組み合わせることで、資産運用とは別に保険本来の役割を果たすことを目的に、活用することもできる訳です。

保険本来の役割を考えれば、決して資産運用に適している商品だとは、いえるものではありません。

そのため、資産運用はあくまでも利回りの高い他の投資商品で行い、保険は万が一に備えるために加入するというやり方の方が、適しているといえます。

資産運用に活用する保険の選び方

  1. 月々に支払う保険料
  2. 保険料の払込期間
  3. 払戻率とソルベンシー・マージン比率の確認

保険に加入する際には必ず毎月支払う保険料と、払込期間を確認するようにしましょう。

将来のライフプランによって、どの時期にどのくらいの金額が欲しいのかをしっかりと計算した上で、保険契約を結ぶのが得策です。

注意点として解約払戻金を多く受け取りたいがためだけに、安易に加入期間が長くなってしまうと、お金が必要な時にまで高額な保険料を支払わなければいけません。

そのため、返戻率などを考えながら払込期間を決めると良いでしょう。

合わせて保険会社が、財務の健全性を示す指標として公表している”ソルベンシー・マージン比率”も、確認することが大切です。

日本では200%以上のソルベンシー・マージン比率があれば、通常の予測を超えるようなリスクにも、耐えられる支払い能力があるとされています。

資産運用におすすめの保険(貯蓄型)4選

  1. 低解約返戻金型終身保険
  2. 養老保険
  3. 個人年金保険
  4. 学資保険

代表的な貯蓄型保険には4つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。

保険も投資商品の一つと言っても過言ではありませんので、必ずあなたの目的にあった保険を選ぶことが大切です。

低解約返戻金型終身保険

低解約返戻金型終身保険とは、被験者が死亡した際に受取人が死亡保険金を受取れる保険です。

終身保険の一種であり、返戻率を通常の7割程度に下げている保険を指します。

また、貯蓄型の保険の中では安く加入できる方ではありますが、契約期間中に解約すると元本割れするリスクが高くなるので注意が必要です。

養老保険

養老保険とは、“満期保険金”と”死亡保険金”が受けとれる、老後に備えるための貯蓄型保険です。

保険契約期間は10年もしくは60歳と選べるようになっており、満期まで達すると満期保険金が受取れるようになっています。

また、契約期間中に被保険者が死亡した場合は、死亡保険金が支払われます。

注意点としては

  • 一度契約すると更新ができない
  • 満期後の保障がない
  • 利率が低めである

などが挙げられますので、保険契約内容をしっかりと確認した上で、加入するか判断するようにしましょう。

個人年金保険

個人年金保険とは、契約時に設定した年齢になると、保険金が年金として受取れる保険です。

主な種類としては

  • 保証期間付終身年金
  • 確定年金

などがあります。

保証期間中に被保険者が死亡した場合は、受取人が残りの保証期間に応じた保険料を年金として、受け取ることができます。

学資保険

学資保険とは、子供の教育資金を確保するための保険です。

子供の進学や成長に合わせて、自由に満期を設定できるようになっており、満期を迎えれば満期保険金が受け取れるようになっています。

学資保険のメリットは、子供の教育資金のための保険という分かりやすい目的があるため、大体の保険が返戻率を固定しているということでしょう。

その上、保険料の払込期間中に契約者が亡くなったとしても、残りの支払いは免除され、保障は継続されます。

まとめ

資産運用に保険を活用する際には、その目的によって”貯蓄型”か”掛け捨て型”かを、使い分けることが重要になってきます。

基本的に保険は、あくまでも万が一のために備えるための商品であり、資産運用としては他の投資商品に利回りなどで劣ります。

そのため、資産運用としては保険だけに頼らずに、つみたてNISAやiDeCoなどを活用して、組み合わせて投資するのが得策だといえるでしょう。

とはいえ、資産運用を始めることはとても素晴らしいことなので、保険を選ぶ際にはご自身でも契約内容をしっかりと確認した上で、加入するようにしてください。

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