保険業界で役立つ資格試験の種類・難易度を徹底リサーチ【最新版】

リスクと保険
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相談者
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保険業界で役立つ資格試験には、どのようなものがあるの?

資格試験の難易度は高いの?

保険に関連する資格試験の中には、一般の人でも取得を目指す価値がある資格がいくつもあります。

保険商品の営業マンであれば、特定の保険に関する資格がないと、営業ができないという決まりもあるくらいです。

資格試験を通して、体系的に保険に関する知識を身につけることができるため、保険に少しでも興味がある人は検討する余地があるでしょう。

この記事では役立つ保険に関する資格試験を、難易度別に分かりやすくご紹介しています。

最後まで読んで頂くことで、ご自身に必要な保険の資格が明確に把握できるはずです。

担当FP
担当FP

資格取得を通して体系的に知識を身につけましょう。

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一般的な保険に関する資格試験の種類と特徴【難易度別】

資格名難易度試験時期国家資格受験料金合格率
生命保険募集人1月、6月、9月頃
(年3回)
×2,050円80%
損害保険募集人1月、6月、9月頃
(年3回)
×1,900円〜90%
変額保険販売資格1月、6月、9月頃
(年3回)
×1,800円90%
ファイナンシャル・プランナー★★1月、5月、9月
(年3回)
6,000円〜70%
(3級)
AFP資格★★★5月〜翌2月まで×8,800円30%
CFP資格★★★★6月×
※国際資格
5,500円〜30%
投資診断士7月×47,300円90%
公的保険アドバイザー毎月10日×27,500円90%
保険コンプライアンス・オフィサー★★10月×4,400円60%
アクチュアリー★★★★12月×10,000円〜20%

数ある保険に関する資格試験の中でも、特におすすめの人気資格だけに絞ってまとめてみました。

資格試験の難易度は、星5つの5段階評価となっています。

中には、受験するのに条件が必要な資格もありますので、実際に受験される際には詳細をしっかりと確かめた上で、検討するようにしましょう。

担当FP
担当FP

合格率に関してはあくまでも目安なので、参考程度に比較してみてください。

生命保険募集人

出典:生命保険協会
難易度
試験時期1月、6月、9月頃
(年3回)
国家資格×
受験料金2,050円
合格率80%

生命保険募集人とは、生命保険契約の募集を行う際に、必ず必要な資格になります。

資格がなければ生命保険の募集ができないため、保険の営業マンなどは務まりません。

そのため、保険会社に勤める際には、必ず会社から最初に取得を促される資格の一つでもあります。

また、2020年4月から生命保険募集人の試験は、インターネットで受験できるようになっており、資格自体の難易度もそこまで高くありません。

損害保険募集人

出典:日本損害保険協会
難易度
試験時期1月、6月、9月頃
(年3回)
国家資格×
受験料金1,900円〜
合格率90%

損害保険募集人とは、損害保険を取り扱う代理店などで消費者に対して、損害保険の営業を行う際に必要な資格になります。

生命保険募集人と同じく、保険の営業マンが必ず取得しなければならない資格の一つです。

損害保険募集人の資格試験を通して、保険商品に関して十分な知識を身につけることができ、顧客のニーズに合わせた商品の紹介ができるようになります。

また、試験自体の難易度はかなり低いので、ある程度勉強すれば誰でも合格する資格です。

変額保険販売資格

出典:生命保険協会
難易度
試験時期1月、6月、9月頃
(年3回)
国家資格×
受験料金1,800円
合格率90%

変額保険販売資格とは、その名の通り生命保険における、変額保険を販売するための資格です。

他の販売資格とは異なり、変額保険販売資格を取得するには、3つの条件を満たす必要があります。

  1. 一般課程に合格している
  2. 生命保険募集人として登録済みである
  3. 専門課程試験に合格している

一般的には生命保険募集人の資格を取得した後に、変額保険販売資格の取得を目指すことになります。

また、試験の難易度はそこまで高くありませんので、保険営業マンの方は積極的に資格取得を目指しましょう。

ファイナンシャル・プランナー(FP)

出典:日本FP協会
難易度★★
試験時期1月、5月、9月
(年3回)
国家資格
受験料金6,000円〜
合格率70%

ファイナンシャル・プランナーとは、家計に関わるお金に関する分野を、広く浅く学べる資格です。

実際の資格試験で出題される分野としては、主に7つあります。

  • 金融
  • 税制
  • 不動産
  • 住宅ローン
  • 保険
  • 教育資金
  • 年金制度

それぞれ普通に生活している人でも必ず必要となる知識ばかりですので、保険業界で働く人のみならず、一般の方でも資格取得を目指す価値のある資格です。

また、FPの資格は国家資格なので、就職や転職などで履歴書に記載することで、評価される可能性があります。

AFP資格

出典:日本FP協会
難易度★★★
試験時期5月〜翌2月まで
国家資格×
受験料金8,800円
合格率30%

AFP資格とは、日本FP協会がファイナンシャル・プランナーを養成するために、設立した認定研修制度です。

AFP資格の認定条件は、主に2つあります。

  • 協会の認定を受けたスクールで研修を受ける
  • 2級FP技能検定に合格し、日本FP協会に登録する

また、AFP資格はスタンダードなFPの資格とは異なり、2年毎に資格更新が義務付けられているため、忘れないように注意しましょう。

CFP資格

出典:日本FP協会
難易度★★★★
試験時期6月
国家資格×
※国際資格
受験料金5,500円〜
合格率30%

CFP資格とは、フィナンシャル・プランナーにおける最高位の資格です。

世界が認めるFPの証とも言われており、主に世界25カ国(北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニア)で導入されています。

スタンダードなFPの資格とは異なり、国際資格なので日本だけではなく、世界でも通用する知識や技術が試験では試されます。

多くの国と地域で実施されている資格試験なので、取得するメリットはかなり大きいでしょう。

投資診断士

出典:投資診断協会
難易度
試験時期7月
国家資格×
受験料金47,300円
合格率90%

投資診断士とは、金融に関する全般の知識が学べるとともに、金融投資に関するアドバイスができると認定された人に渡される資格です。

試験自体は”投資診断士協会”が実施しており、最初に動画を視聴した後に、CBT方式の試験を受験します。

晴れて合格することができれば、投資診断士に認定されますが、資格の有効期間は2年と決まっています。

資格を更新するためには再度、更新確認試験を受験する必要がありますので、忘れないようにしましょう。

公的保険アドバイザー

出典:公的保険アドバイザー協会
難易度
試験時期毎月10日
国家資格×
受験料金27,500円
合格率90%

公的保険アドバイザーとは、公的保険である健康保険、介護保険、雇用保険、年金保険などに関して、幅広い知識を身につけられる資格試験です。

主に保険営業マンにおすすめできる資格試験であり、アドバイザーという資格の名前からも、消費者に対して分かりやすく伝えることが主な目的になります。

試験の内容自体は簡単ですが、受験料金が他の資格試験と比較して高いため、必要性をしっかりと考慮した上で取得を目指しましょう。

保険コンプライアンス・オフィサー

出典:日本コンプライアンス・オフィサー協会
難易度★★
試験時期10月
国家資格×
受験料金4,400円
合格率60%

保険コンプライアンス・オフィサーとは、保険会社の職員向けに作られた資格試験です。

その名の通り、保険に関する法令や規則を学ぶことができる資格試験となっており、保険営業マンであれば取得しておきたい資格の一つでもあります。

試験自体は、日本コンプライアンス・オフィサー協会が実施しており、保険以外にも次のようなコンプライアンスに関する資格試験があります。

  • 金融コンプライアンス・オフィサー
  • JA(農協)コンプライアンス試験
  • AMLオフィサー認定試験
  • 金融個人情報保護オフィサー認定試験
  • 社会人コンプライアンス検定試験

それぞれ難易度は低めなので、勉強目的で受験するのもありでしょう。

アクチュアリー(保険計理人)

出典:日本アクチュアリー協会
難易度★★★★
試験時期12月
国家資格×
受験料金10,000円〜
合格率20%

アクチュアリー(保険計理人)とは、保険に関する数理業務を行う際に、必要な知識や技術を習得できる資格試験です。

試験自体は日本アクチュアリー協会が実施しており、難易度は他の資格試験と比較すると、かなり高めに設定されています。

試験内容は一次試験と二次試験で構成されており、試験の合格には3〜5年ほどかかると言われています。

一応、国際資格のような位置付けになっていますが、FPよりは資格としての認知度が低いため、そこまで人気はありません。

保険の資格を履歴書に記載する際の注意点

保険の資格は、就職や転職活動においてアピールポイントの一つとなることがあります。

しかし、資格を履歴書に記載する際には、いくつかの注意点があります。

以下に、保険の資格を履歴書に記載する際の注意点をまとめました。

  • 関連性のある資格のみ記載する
  • 資格名を正確に記載する
  • 取得日を明記する
  • 資格のレベルを記載する
  • 資格の取得目的や活用方法をアピールする
  • 過剰な自己アピールは避ける
  • 履歴書のフォーマットに従う
  • 資格以外のスキルや経験もアピールする
  • 履歴書の見た目にも注意する
  • 応募先企業の求める人材像に合わせてカスタマイズする
担当FP
担当FP

資格を持っていることは、あなたの専門性や適性を示す大切な要素です。

適切な方法で資格情報を履歴書に記載し、応募先企業にアピールしてください。

関連性のある資格のみ記載する

応募先の業界や職種に関連性のある、保険の資格のみを記載しましょう。

関連性のない資格を記載することで、逆に印象が悪くなることがあります。

資格名を正確に記載する

資格名を正確に記載することで、応募先に対して信頼性をアピールできます。

誤った資格名や略称を記載することは、避けましょう。

取得日を明記する

資格の取得日を明記することで、あなたのスキルがいつから持っているものであるかを、示すことができます。

また、資格の更新が必要な場合には、有効期限も併せて記載しましょう。

資格のレベルを記載する

資格によっては、レベルやグレードが設定されていることがあります。

その場合、レベルやグレードを明記しましょう。

これにより、あなたの専門性を具体的に示すことができます。

資格の取得目的や活用方法をアピールする

履歴書の自己PR欄や志望動機欄で、保険の資格の取得目的や活用方法を具体的に述べることで、あなたの意欲や適性をアピールできます。

過剰な自己アピールは避ける

保険の資格をアピールする際には、過剰な自己アピールは避けましょう。

資格を持っていることを強調しすぎると、逆に相手にプレッシャーを与えることがあります。

履歴書のフォーマットに従う

格を記載する際には、履歴書のフォーマットに従って記載しましょう。

企業が指定している履歴書フォーマットがある場合には、それに沿って資格情報を記入してください。

また、一般的なフォーマットで資格欄が設けられていない場合は、学歴や職歴の下に「資格」の見出しを作成し、そこに記載しましょう。

資格以外のスキルや経験もアピールする

保険の資格を持っていることは重要ですが、それだけでなく、他のスキルや経験もアピールすることが大切です。

たとえば、保険業界での実務経験や営業成績、顧客対応スキルなど、資格と合わせて応募先企業にとって魅力的な要素をアピールしましょう。

履歴書の見た目にも注意する

保険の資格を記載した履歴書は、見た目も重要です。

フォントや字の大きさ、余白など、バランスよく整えることで、資格情報が目立ちやすくなります。

また、読みやすさを意識して、簡潔かつ分かりやすい言葉で資格情報を記載しましょう。

応募先企業の求める人材像に合わせてカスタマイズする

企業が求める人材像に合わせて、履歴書をカスタマイズしましょう。

保険の資格が特に求められている場合は、その資格を強調して記載することが効果的です。

一方、資格が求められていない場合でも、関連性がある資格は適切にアピールすることが重要です。

保険の資格に関するよくあるQ&A

保険の資格試験に関する多くの質問や疑問の中から、特に多かった内容だけに絞って、それぞれ回答を分かりやすくまとめてみました。

保険に関する資格試験を受験しようと考えている人は、参考にしてみてください。

担当FP
担当FP

取り上げていない内容で気になることがある人は、気軽に保険の専門家であるFP等に直接相談してみると良いでしょう。

Q.保険の営業マンに必要な資格を教えてください

保険会社に勤めている人であれば、主に5つの資格がおすすめです。

  • 生命保険募集人
  • 損害保険募集人
  • 変額保険販売資格
  • FP2級以上
  • 投資診断士

必ず取得しないといけない、というものではありません。

ただし、保険の営業マンであれば販売資格として、必ず上から3つは必要です。

Q.保険業界でキャリアアップに繋がるような資格はありますか?

保険業界でキャリアアップを目的に資格取得を目指すのであれば、ファイナンシャル・プランナーの資格がおすすめです。

FP3級レベルであれば合格率も高く、難易度もそこまで高くありません。

保険会社ですでに働いている人であれば、FP2級以上の取得を目指しましょう。

実際に保険会社ではFP2級以上ないと、ファイナンシャル・プランナーとして、認められないところが大半です。

Q.生保レディに必要な保険の資格はなんなのでしょうか?

生保レディの方も保険商品を扱う仕事なので、販売資格は必ず必要です。

  • 生命保険募集人
  • 損害保険募集人
  • 変額保険販売資格

合わせてFPの資格も取得しておくと、消費者に対して的確なアドバイスができるようになるため、検討する余地はあるでしょう。

Q.一般でも保険に関する資格を取得した方が良いのでしょうか?

保険に関する仕事を行っていない人でも、保険や金融、税金などといった知識は必要不可欠です。

体系的に効率よく学べる資格試験としては、FPや日商簿記などがおすすめです。

FP3級や日商簿記3級レベルであれば、難易度もそれほど高くありませんので、普段忙しい人でも簡単に合格することができるでしょう。

それぞれ大変コスパの良い資格試験なので、前向きに取得を考えてみてはいかがでしょうか。

Q.海外でも通用するような保険の資格はありますか?

保険に関する資格で海外でも通用するのは、国家資格である”CFP”くらいです。

ただし、”世界が認めるFPの証”と呼ばれるだけあって、試験の難易度は大変高く、一般の方が勉強目的だけで取得を目指すレベルではありません。

主に保険会社で勤めている方や、FPとして独立されている方が取得を目指す資格であり、日本FP協会で受験することができます。

まとめ

保険業界でも特に人気が高い資格試験のみに絞って、ご紹介しました。

保険に関する仕事を行っていない方でも、資格試験を活用して保険について勉強するのは、大変素晴らしいことです。

特にファイナンシャル・プランナーなどの資格試験は、保険のみならず社会人として必要な金融や税金、不動産、教育資金、年金制度など広く浅く学べます。

社会では知らないと損することが大変多いため、是非ともこの機会に資格試験を通して、勉強を行ってみてはいかがでしょうか。

担当FP
担当FP

最初に取得するのであれば、FP資格がおすすめです。

この記事を書いた人

セブ島在住のキャリアアドバイザー|フリーランス・Webライター歴7年|保有資格:FP2級・簿記3級 など|得意分野:資産運用,税金,副業 など|個人でも積み立てNISAや米国ETF、仮想通貨などで資産運用中|暮らしに役立つ情報を、分かりやすくお伝えします。

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