ビットコインは少額投資では儲からないの?
ビットコインに少額投資した場合、どんなメリットやデメリットがあるの?
仮想通貨の基軸通貨であるビットコインは、デジタルゴールドとも呼ばれており、投資家の間でもインフレ対策として資産に加える人が多くなりました。
時価総額は2021年には、1BTCあたり約700万円の最高値を記録しており、今後も価格が上昇していくことが予測されています。
投資経験が浅い初心者からするとビットコインは、既に高額過ぎて少額投資では意味がないと考える方も一定数います。
しかし、国内取引所によっては少額(500円ほど)から購入可能となっており、ビットコインも例外ではありません。
本記事ではビットコインに少額投資を行った際のメリットやデメリット等に関して、初心者にも分かりやすく解説しています。
ビットコインへの少額投資は、決して悪いことではありません。
ビットコインの少額投資は儲からないのか
ビットコインは、将来的に1BTCあたり1,000万円にまで達すると予測する専門家も多く、その将来性に関しては期待が持てます。
そのため、少額からでも少しずつ積立投資を行うことで、価格変動リスクを軽減しながら投資を継続すると、長期的にみて利益を得られる確率が高いです。
また余剰資金を活用して少額から投資を行うことで、リスクを抑えながら効率的に投資経験も培えます。
儲かる・儲からないでいったら、儲かる確率の方が高いです。
一回の購入額が少額であったとしても、時間をかけて長期的に投資を行うことで、利益を出せる確率が高くなります。
逆に少額の短期投資だと、投機になりやすいので注意しましょう。
そもそもビットコインとは
ビットコインが世に誕生したのは、2008年11月にサトシ・ナカモトの論文が、インターネット上に公開されたのがきっかけです。
当時のビットコインの価格は、1BTCあたり1万円にも満たない価格でした。
それから10年ほど経ち、2018年には1BTCあたり約350万円まで高騰しています。
約10年で350倍ほど価格が伸びている訳ですから、仮に2008年の時点で100BTC購入し、その後も長期保有していた人は億り人になっているでしょう。
またビットコインをはじめとした仮想通貨は、ブロックチェーンと呼ばれる改ざんが極めて困難なシステムの上に成り立っています。
特にビットコインは総発行枚数が2,100万枚と予め決まっているので、希少性が担保されています。
ビットコインへの少額投資をおすすめする理由
ビットコインは仮想通貨の中でも基軸通貨として扱われており、海外の取引所では一般的にビットコインを活用して他のアルトコインを購入します。
また国内取引所と比較して、海外取引所の方が取引総量が圧倒的に多いため、法定通貨であるドルと同じく基軸通貨といっても過言ではありません。
その上、仮想通貨は2022年の時点で約15,000種類もの銘柄が存在しており、中には詐欺目的の銘柄も存在します。
信頼性の高さや知名度、時価総額などを考慮しても、少額投資であればまずはビットコインがおすすめだといえます。
少額でもビットコインで儲ける方法
少額でもレバレッジをかけた取引を行えば、短期間で大きく利益を出せる可能性があります。
しかし、レバレッジ取引はハイリスク・ハイリターンな取引手法であるため、投資経験が浅い初心者の方にはおすすめしません。
そのためビットコインへ少額投資を行う際には、レバレッジ取引ではなく現物取引での長期積立投資を行いましょう。
現物取引とは、決済時に円とビットコインのみで取引を行うこと指します。
まとまった利益が出るまでには時間が掛かってしまいますが、少額の積立投資であれば相場を過剰に気にする必要がありません。
5年10年といった長期的な投資計画を立てた上で積立投資を行うと、例え少額であったとしてもビットコインで儲けられる可能性が高いです。
毎回の購入額は少額であったとしても、長期的な積立投資で利益が出せます。
レバレッジ取引は、投機になりやすい上にリスクが高いため、初心者の方は下手に手を出さないようにしましょう。
少額からビットコインに投資するメリット
少額からビットコインに投資するメリットとしては、大きく分けて2つ挙げられます。
- 将来性がある
- 少ないリスクで投資経験が積める
投資手法にはさまざまなやり方がありますので、実際に行う際にはその特徴を十分把握した上で、取り組むようにしましょう。
プロの投資家のやり方を真似したとしても、100%確実に儲けられる訳ではありません。
投資は自己責任といわれるように、自身の状況に適した判断が必要です。
思考停止して真似するのではなく、正しく仕組みを理解した上で取り組むのが賢明だといえます。
将来性がある
ビットコインは他のアルトコインと比較して、将来性がある仮想通貨です。
既に機関投資家などもビットコインへの投資を行っており、米国では2021年2月バミューダ証券取引所でビットコインETFが採用されました。
また国や地域によってはビットコインを法定通貨とする動きもあり、今後ますます注目を集める仮想通貨だといえます。
日本でもビットコインへ投資する投資家が年々増えており、若い世代を中心に少額から投資する動きも活発です。
少ないリスクで投資経験が積める
ビットコインをはじめとした仮想通貨は、株式投資やFX等と比較しても、非常にボラティリティが高い金融商品です。
ひと月に20%前後、暴落することも珍しくないため、大金を一括投資してしまうと短期間で多くの資産を失いかねません。
その点、少額投資であれば直後の暴落により含み損を抱えたとしても、冷静に相場を客観視できます。
少額投資であれば少ないリスクで投資経験が積めるので、初心者には非常におすすめです。
少額からビットコインに投資するデメリット
少額からビットコインへ投資をする唯一のデメリットは、短期間での一攫千金が狙いない点です。
レバレッジ取引は例外として、現物取引で少額からの積立投資を行う場合、利益が出るまでに時間が掛かってしまいます。
その分リスクは軽減できますが、億り人と呼ばれるような人たちのように、短期間で爆発的な利益を獲得するのは難しいでしょう。
短期間で利益を狙う場合は、どうしても投機になりやすいため、長期的な計画を立てた上でビットコインへ投資するようにしましょう。
またビットコインへの少額投資を始めた直後は、含み損になりやすいため、実際に始める際には最低でも1年間は継続するのがおすすめです。
目の前の相場価格に一喜一憂せずに淡々と継続できれば、長期的にみて利益を獲得できるはずです。
ビットコインに少額投資した際のシミュレーション
画像は2019年3月から2022年2月までの3年間、毎月5,000円をみ立てた場合のシミュレーションになります。
元本は180,000円ですが最終的な評価額は598,238円と、大幅な資産増加が見受けられます。
シミュレーションですので必ずしも今から少額積立を行い、同じような結果が得れるかは定かではありません。
しかし、少額であったとしても時間をかけてコツコツ継続して積立投資を行えば、大きな資産増加に繋がる可能性は高いです。
チャートを見る限り途中何度か暴落も起きていますが、狼狽売りせずに最初に定めた投資計画に沿って淡々と続けていきましょう。
最初から一括投資で大金をビットコインへ投資している人の中には、急な暴落により慌てて全て売却してしまう方も多いです。
逆に少額かつ積立投資であれば、途中の価格変動はそれほど気にならなくなります。
シミュレーションのように利益を得るためには、長期的な投資計画が大切です。
ビットコインに少額投資する際の注意点
ビットコインに少額投資する際の注意点としては、主に2つ挙げられます。
- 取引手数料(スプレッド)を把握しておく
- レバレッジ取引は行わない
少額投資を行っているとどうしても、まとまった利益が出るのに時間が掛かってしまいます。
そのため、人によっては結果が出ている周りの投資家と比較して、焦りを感じてしまう人も少なくありません。
投資は他人と比較したり競争したりするものではありませんので、自身で定めた投資目的に合わせて、着実に資産を増やしていきましょう。
人は置かれている状況がそれぞれ異なるため、投資においては単純に比較することはできません。
少額投資は時間が最大の武器になりますので、途中の価格変動等に一喜一憂せずに、長期目線で取り組むのが賢明です。
取引手数料(スプレッド)を把握しておく
スプレッドとは、簡単にいったら仮想通貨取引所が設けている売買手数料です。
取引手数料とは異なり、ビットコイン等の買値・売値の差額のことをスプレッドといい、主に販売所で取引する際に発生します。
国内取引所では、仮想通貨の自動買付サービスが提供されていますが、利用すれば毎回見えない手数料であるスプレッドがかかります。
少額からビットコインの積立投資を行う際には、どうしても取引回数が多くなるため、取引手数料等に関しては事前に確認しておきましょう。
レバレッジ取引は行わない
投資経験がある程度ある方であれば、例え少額からのビットコインへの投資でも、レバレッジ取引で大きく稼げるかもしれません。
しかし、初心者がいきなり高利益を狙って、レバレッジ取引を行う場合は注意が必要です。
現物取引とは異なりレバレッジ取引では、追証(おいしょう)により残高がマイナスになる可能性があります。
適正なリスクヘッジができていないと借金を抱えかねないため、投資に慣れてない初心者は避けた方が良いでしょう。
ビットコインの少額投資に関するQ&A
ビットコインの少額投資に関する多くの質問や悩み等の中から、特に多かった内容だけに絞って、それぞれ回答をまとめてみました。
仮想通貨に限らず投資を始める際には、しっかりと疑問を解消した上で行うようにしましょう。
まずは基礎知識を身につけるためにも、専門家が執筆した書籍を活用しながら学習するのが良いでしょう。
Q.ビットコインは少額からでも税金はかかる?
少額からの取引であったとしても、仮想通貨で利益が出ている場合は税金が発生します。
ビットコインをはじめとした仮想通貨で得られた利益は、原則”雑所得”扱いです。
法定通貨や仮想通貨同士の取引等に関しても、利益に対して税金が発生するため、取引回数が多くなると税金の計算がより複雑になります。
ただし、仮想通貨を保有しているだけであれば税金はかかりません。
Q.ビットコインに少額投資した場合、いつ売ればいい?
売り時は人によって異なるため、一概にいつとは言い切れません。
ビットコインを少額から積立投資した場合、一般的には5年から10年ほど経った後に売却を検討する方が多いです。
とはいえ、中には途中で売却してしまう人もいるため、投資を始める前に売り時に関して明確に設定しておくと良いでしょう。
加えて損切りラインに関しても定めておくと、相場に流されずにより機械的に投資が行えます。
Q.少額ならアルトコインの方がいいのでは?
確かにアルトコインの中には、短期間で価格が高騰する掘り出し物も一部存在します。
しかし、ビットコインと比較して情報収集が難しく、投機になりやすいため、初心者にはおすすめしません。
まずは基軸通貨でもあるビットコインに少額投資を行い、投資に慣れてきたらイーサリアムやリップルなど、将来性が期待できるアルトコインへの投資を検討しましょう。
Q.ビットコインと証券投資、少額ならどちらがおすすめ?
全くの投資未経験から始めるのであれば、まずはつみたてNISAやiDeCo等を活用した証券投資がおすすめです。
投資に慣れていない状態で仮想通貨をいきなり始めるのは、全く練習を行っていない状態で試合に臨ようなもの。
また国が提供している非課税制度を活用することで、より低いリスクで投資経験が積めるのも大きなメリットです。
Q.ビットコインへの少額投資とは、具体的にいくらくらいから?
利用される国内取引所によっては、最低金額500円から仮想通貨へ投資が行えます。
ただ500円だと少なすぎるため、毎月5,000円〜10,000円を目安にビットコイン投資を行うと良いでしょう。
実際に投資を行う際には、必ず余剰資金で行うようにしてください。
まとめ
ビットコインの少額投資で儲けようと考えている方は、出来るだけ長期的な積立投資を行うのがおすすめであると解説してきました。
少額からの積立投資であれば、少ないリスクで効率的に投資経験が培われる上に、長期的にみてまとまった利益を手にできる可能性が高いです。
特に投資経験が浅い初心者の方は、短期間で利益を狙ってしまうと投機になりやすいため、くれぐれも注意しましょう。
投資は自己責任で行うものですので少しでも不安材料がある方は、徹底的に調べた上で行動するのが得策です。
他人の意見は参考程度に留めて、最終的には自身で判断しましょう。
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