仮想通貨は難しい?初心者におすすめの勉強法5つをFPが解説

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相談者
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仮想通貨投資は初心者には難しいの?

仮想通貨が難しいと言われる理由は?

最近はiDeCoやつみたてNISA等を活用して、投資を始める人が多くなってきましたが、中には仮想通貨を投資対象にする人も少なくありません。

一方で債権や投資信託、株式投資等とは異なり、仮想通貨に関してはその仕組みが難しいと感じてしまい、投資を躊躇している方も多いです。

インターネット上には仮想通貨に関する詐欺情報も多く、正直、投資経験が浅い初心者がいきなり手を出して良いものではありません。

本記事では仮想通貨が難しいと言われる理由や、初心者におすすめの勉強法等に関して分かりやすく解説しています。

少しでも仮想通貨に興味がある方は、まずは基礎的な学習を行った上で、投資するか自身で判断するようにしましょう。

担当FP
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仮想通貨の仕組みは株式とは異なり、技術的な部分が多く理解するのにある程度の時間がかかります。間違っても「流行っているから」という理由だけで、投資を行わないようにしましょう。

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仮想通貨は初心者だと難しいのか

投資に対して全くの初心者であれば、最初から仮想通貨へ投資するのは正直おすすめしません。

現在は国が提供している優れた非課税制度があるため、仮想通貨よりも先に株式や債券、投資信託等を対象としたiDeCoや、NISA制度を活用した方がリスクが低いからです。

iDeCoやNISAで既に満額投資を行なっている方であれば、次に仮想通貨を検討するのもアリでしょう。

しかし、全く投資を行なっていない状態で、いきなり仮想通貨に手を出してしまうと、大きな損失を被りかねません。

仮想通貨の歴史は株式とは異なり2008年からと非常に浅い上に、価格変動が株式やFX等よりも激しく、将来価格を予測するのが難しいといえます。

加えて、仮想通貨に関する情報のトレンドの移り変わりが早いため、情報収集に関してもある程度慣れていないと難しいでしょう。

担当FP
担当FP

仮想通貨に限らず投資を行う際には、ある程度の学習が必要不可欠です。

投資に対して学習時間の確保が難しい方は、まずはほったらかしでも安心して投資を継続できるiDeCoや、つみたてNISAの利用を検討してみてください。

仮想通貨が難しいと言われる理由

仮想通貨が難しいと言われる理由に関して、代表的な項目を3つご紹介します。

  • 正しい情報がどれなのか判断し難い
  • 税金の仕組みや確定申告が難しい
  • 価格変動が激しい

仮想通貨は2008年10月にサトシ・ナカモト氏という人物が、インターネット上に論文を公開したきっかけにより、誕生したものです。

世に出てきてまだ間もないこともあり、法整備や税制上での扱い等で追いついてない部分が多々あり、投資家の間でも難しいと感じている人は少なくありません。

担当FP
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特に税金に関しては知らなかったでは済まされませんので、仮想通貨へ投資を行う際には必ず税制上の扱い等も、把握する必要があるでしょう。

正しい情報がどれなのか判断し難い

仮想通貨バブルにより2017年には「億り人」が各メディアで大きく話題にあがり、多くの注目を集めました。

Googleで「仮想通貨」と検索すると既に膨大な情報が出回っており、SNS上でも連日、仮想通貨に関する話題が後を絶ちません。

しかし、出回っている情報が全て正しい情報とは限らず、中には詐欺目的の悪質な情報も含まれています。

玉石混交している情報の中で、一体どの情報が正しいのかを見極めるのは初心者には大変難しいです。

中には十分な理解を得ないまま手を出してしまい、詐欺に巻き込まれて多額の借金を背負った事例も多数発生しています。

税金の仕組みや確定申告が難しい

過去に仮想通貨で巨額の富を得た人が、確定申告後に莫大な納税額が発覚し、数千万円の借金を背負った事例があります。

仮想通貨で得られた利益は原則”雑所得”扱いとなり、所得税と住民税を合わせると最高税率55%が課せられます。

仮に仮想通貨で100万円儲けた場合、そのうちの55万円が税金として徴収される訳です。

上記はあくまでも単純計算ではありますが、仮想通貨の利益にかかる税率は非常に高いので、仮に大きな利益が出た際には納税額分は分けて管理する必要があります。

投資家の中には「円に換金しなければ税金はかからない」といった、間違った認識を持っている人も一定数いるため注意が必要です。

価格変動が激しい

表は、ビットコインの直近1年間の価格変動を表したチャートになります。

2021年11月頃の緑の価格帯から一転して、2022年1月頃には約50%ほど暴落しています。

ビットコインをはじめとした仮想通貨は、1ヶ月の間に20%前後価格が動くことも珍しくありません。

そのため、投資に慣れてない人が仮想通貨を購入してしまうと、チャートが気になり過ぎて本業に手が付かなくなるケースも多く見受けられます。

仮想通貨の短期的な価格予測は非常に難しく、短い期間で利益を得ようと考えている人ほど、投資資金を失いがちなので注意しましょう。

初心者におすすめの仮想通貨の勉強法5つ

数ある仮想通貨の勉強方法の中でも、特に初心者におすすめのやり方を5つに絞って、それぞれ詳しく解説しています。

  • 専門家が書いた本で学ぶ
  • 各取引所の情報サイトで学ぶ
  • 仮想通貨専門メディアで学ぶ
  • 専門家が発信しているYouTube動画で学ぶ
  • Twitterで専門家や著名人をフォローしておく

何も知らない状態で仮想通貨への投資を始めると、大損してしまうリスクも高くなります。

まずは自身に適したやり方で、基礎知識の習得を目的に取り組んでみましょう。

担当FP
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全くの0から学習するのであれば、まずは書籍を活用した学習から始めることをおすすめします。

書籍であれば専門家が書いている上に、出版社によって何度も編集作業が行われているため、情報の信頼性がとても高いからです。

専門家が書いた本で学ぶ

書店に並んでいる仮想通貨関連の本で学ぶメリットは、情報の正確性と詐欺商品に騙されないという安全性にあります。

仮に全くの初心者が、最初からインターネット上の情報を活用して学習してしまうと、怪しいサイトに誘導されてしまいかねません。

最悪、仮想通貨に関連した詐欺に騙されてしまう可能性もあります。

その点、書店に並んでいる本であれば、その道に詳しい投資家や専門家が書いている上に、出版社が編集作業を行っているため安心して読めます。

また本で学ぶデメリットは、他の勉強法と比較してお金がかかるという点くらいです。

各取引所の情報サイトで学ぶ

仮想通貨の国内取引所は、それぞれコラムやブログを独自に運営しており、スマホやパソコンで気軽に読めるようになっています。

大手の国内取引所は、金融庁に登録されている比較的に安全性・信頼性の高い取引所なので、公式ブログやコラム等で勉強するのも一つの方法です。

どのサイトも仮想通貨に関する情報が網羅されているため、まずは気になるタイトルの記事から読んでみてはいかがでしょうか。

仮想通貨専門メディアで学ぶ

仮想通貨に関連した情報サイトは数多くありますが、その中でも新聞のような感覚でトレンドが掴めるサイトを3つご紹介します。

COIN POST

コインポストは、国内最大級の仮想通貨に関連した総合情報サイトです。

要人へのインタビュー記事なども公開されており、ブロックチェーン技術の研究等も独自に行っています。

COINTELEGRAPG

コインテレグラフジャパンは、世界で1位2位を争う仮想通貨ニュースメディア「Cointelegraph」の日本語版になります。

国内大手の新聞社やテレビ取材チームが、海外のチームと協力してコンテンツを作成しています。

coindesk JAPAN

コインデスクジャパンは、CoinDesk Japan株式会社が運営する仮想通貨メディアです。

掲載されているコンテンツは、Yahoo!ニュースやYahoo!ファイナンスにも配信されており、次世代の経済メディアとして注目を集めています。

専門家が発信しているYouTube動画で学ぶ

文字媒体で勉強するのが苦手な人は、YouTube動画の活用をおすすめします。

最近は投資家や専門家等がYouTubeを利用して積極的に情報発信を行っており、動画で効率的に学習が行えます。

YouTube動画であれば、隙間時間に他の作業を行いながらの聞き流し学習も可能です。

ただし、情報サイト同様に怪しいYouTube動画も非常に多いため、どんな人が情報発信を行っているか確認した上で、視聴にするようにしましょう。

Twitterで専門家や著名人をフォローしておく

情報の移り変わりが激しい仮想通貨界奥では、Twitterを活用して情報収集するのも一つの方法です。

Twitterで専門家や著名人をフォローしておくと、効率的に最新情報が得られる上に、急激な暴落や高騰が起きた際にもすぐに気づけます。

ただし、Twitterでの情報収集は他の学習方法と比較して、ある程度既に基礎的な知識がある人におすすめのやり方です。

なぜなら、TwitterなどのSNS上の情報は、特に正しい情報とデマとが玉石混交しているため、より情報を見分けれる知識が求められるからです。

なぜ仮想通貨で失敗してしまうのか

仮想通貨への投資を始めるにあたり、投資経験が浅い初心者が陥りがちな失敗要因に関して、代表的な項目を4つご紹介します。

  • 短期間で利益を求めてしまう
  • 損切りできない
  • 成功体験に溺れてしまう
  • 借金してまで投資してしまう
担当FP
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仮想通貨に関する失敗談は、同じような原因である可能性が非常に高いため、既にある失敗事例を教訓にして同じ過ちを繰り返さないようにしましょう。

短期間で利益を求めてしまう

仮想通貨で失敗する人の多くが、短期間で利益を追い求めてしまいがちです。

確かに仮想通貨は、他の金融商品と比較してボラティリティが高く、短期トレードで利益を得やすい金融商品です。

しかしながら、短期での投資はハイリスク・ハイリターンになりやすいため、投資経験が浅い初心者の方にはおすすめできません。

特にレバレッジ取引での短期取引では、取引口座の残高がマイナス(借金)になってしまう可能性もあります。

短時間で大きな利益を得ようとすると、その分大きなリスクが発生するということを、十分理解した上で判断しましょう。

損切りできない

損切りとは、保有している仮想通貨を売却して、損失を確定させる行為を指します。

専門用語でロスカット、ストップロスとも呼ばれており、投資を行う上では非常に重要な知識です。

仮想通貨投資を行っている人の中には、抱えている仮想通貨の価格が大きく目減りしているにも関わらず、損切りできな人が意外に多いです。

心のどこかで(もう少ししたら上がるはず…)という気持ちが拭えず、時間と共に損失が大きくなってしまい、最終的に大損してしまいます。

このような状態を、投資の専門用語で「塩漬け」と呼びます。

仮想通貨に限らず投資を行う際には、あらかじめ損切りラインを決めた上で行うようにしましょう。

成功体験に溺れてしまう

たまたま購入した仮想通貨が、その後の高騰により多く値上がりし利益を獲得した人が、調子に乗って一括投資を行い大損してしまったケースがよく挙げられます。

投資はギャンブルではないので、たまたま購入した仮想通貨が高騰したからといって、その次も同じような状況になるとは限りません。

万が一、ビギナーズラックのような現象が起きたとしても、成功体験に溺れて一括投資せずにリスクを考えて投資しましょう。

借金をしてまで投資してしまう

仮想通貨に限らず株式やFX等に関しても、借金をしてまで投資を行うのはおすすめしません。

確かに不動産投資の場合は、銀行から借り入れて投資を行うケースもありますが、仮想通貨に関しては借金してまで行うべきではありません。

実際に借金して仮想通貨へ投資を行いその後、億り人になったケースもありますが、そうなってしまうと最早ただのギャンブルです。

投資の基本は余剰資金で行うものですので、間違っても借金してまで仮想通貨に投資しないようにしましょう。

初心者が仮想通貨で失敗しないための4つの対策方法

初心者が仮想通貨への投資で失敗しないための、4つの対策方法をご紹介します。

  • ドル・コスト平均法で積立投資を行う
  • 長期保有(ガチホ)を前提に投資する
  • レバレッジ取引は避ける
  • 投資の出口戦略を考えておく
担当FP
担当FP

上記の項目は仮想通貨に限らず、株式投資でも同じように活用できます。

投資の神様と呼ばれる米国の投資家”ウォーレンバフェット氏”も推奨している方法ですので、覚えておきましょう。

ドル・コスト平均法で積立投資を行う

ドル・コスト平均法とは、定額購入法とも呼ばれており特定の商品を一括で購入せずに、分散して数回に分けて購入する方法を指します。

ドル・コスト平均法で積立投資を行うことにより、高値掴みのリスクを軽減するとともに、感情に左右されずに継続して投資が行えます。

投資経験が浅い初心者の方でも気軽に取り組める投資手法である上に、特に仮想通貨のようなボラティリティの高い金融商品には効果的です。

長期保有(ガチホ)を前提に投資する

長期保有とは業界用語で”ガチホ(ガチでホールドするの略語)”とも呼ばれており、5年10年などの長期期間の投資を前提とした手法です。

一度、仮想通貨を購入した後に短期間で売買を繰り返すのではなく、5年10年といった長期スパンで利益の獲得を狙います。

そのため、途中の価格変動を気にすることなく、他の投資手法と比較して簡単であり、最悪ほったらかしでもOKです。

レバレッジ取引は避ける

レバレッジ取引とは、担保となる手元の資金に対して2倍10倍といった、レバレッジをかけて行う取引を指します。

レバレッジとは、簡単にいったらテコの原理を意味します。

例えば元手の資金が100万円だとすると、2倍のレバレッジで取引を行えば、200万円を元手に取引が行なえるわけです。

レバレッジ取引は、少ない元手の資金で大きく利益を上げる可能性があるものの、その反面大損(借金)してしまうリスクも高いです。

そのため、投資経験が浅い初心者の方にはおすすめしません。

投資の出口戦略を考えておく

仮想通貨や株式などの投資を始める方が、最近は非常に多くなってきましたが、出口戦略まで考慮している人は意外に少ないです。

投資における出口戦略とは、簡単にいったら損切りラインや利益確定するタイミングを指します。

あらかじめ「〇〇円まで下がったら損切りする。〇〇年までは長期保有する。」など決めておくことで、安定した投資活動が行えます。

逆に出口戦略を考えていないと、途中で狼狽売りしたり塩漬けになったり、する可能性がありますのでくれぐれも注意しましょう。

仮想通貨に関するよくあるQ&A

仮想通貨に関する初心者が抱きがちな悩みや質問等の中から、特に多かった内容だけに絞って分かりやすく回答をまとめてみました。

担当FP
担当FP

仮想通貨投資を始める前に、抱えている悩みや疑問等はできるだけ払拭しておくようにしましょう。分からないまま放置していると、後で後悔するかも知れません。

Q.仮想通貨は今後どうなると思いますか?

単に仮想通貨といってもその数は既に6,000種類を超えており、株式投資と同じように銘柄によって将来性が異なります。

ビットコインを例に挙げると将来的には、1BTCあたり1,000万円を超えると予測している専門家や投資家が多い印象です。

ただし、将来の予測は正直なところ誰にも分かりません。

そのため、実際に投資を行う際にはご自身で十分調べた上で、判断するようにしましょう。

Q.スマホだけだと仮想通貨取引は難しいですか?

スマホだけでも簡単に取引自体は行えますが、できればパソコンを用意した上で行うことをおすすめします。

確かに国内取引所には便利なスマホアプリが多いですが、実際に投資を行うのであればスマホの小さい画面ではなく、パソコン画面の方が操作がしやすいからです。

Q.仮想通貨はほったらかし投資でも儲かりますか?

最近は取引所によって独自の自動積立サービスも提供されており、ほったらかしでも十分投資が継続して行えるようになりました。

ただ、実際に仮想通貨へ投資を行う際には、銘柄選びが非常に重要になってくるため、ほったらかし投資を始める際には慎重に行いましょう。

Q.初心者でも仮想通貨ですぐに儲かる方法はありますか?

結論からいうと、すぐに儲かる方法はありません。

仮想通貨で短期トレードを行う方は非常に多いですが、短期でのトレードは価格の予測が難しく、リスクも高いため初心者にはおすすめしません。

また「すぐに儲かる、簡単に稼げる」などの謳い文句は、詐欺師がよく使うキーワードですので、くれぐれも騙されないように注意しましょう。

まとめ

仮想通貨への投資は他の金融商品よりも仕組みが難しく、取り組み難いイメージが先行している人が意外に多いです。

しかし、基礎をしっかりと学んだ上で投資を行えば、決して難しいものではありません。

ご紹介した5つの勉強方法でご自身に適したやり方を選び、まずは隙間時間を活用して少しずつ学習を進めてみてはいかがでしょうか。

初心者におすすめの勉強法5つ
  • 専門家が書いた本で学ぶ
  • 各取引所の情報サイトで学ぶ
  • 仮想通貨専門メディアで学ぶ
  • 専門家が発信しているYouTube動画で学ぶ
  • Twitterで専門家や著名人をフォローしておく
担当FP
担当FP

仮想通貨に限らず投資を行う上では、継続的な学習が必要不可欠です。

ご自身のペースで無理なく続けられる勉強法を選んで、楽しく取り組みましょう。

この記事を書いた人

セブ島在住のキャリアアドバイザー|フリーランス・Webライター歴7年|保有資格:FP2級・簿記3級 など|得意分野:資産運用,税金,副業 など|個人でも積み立てNISAや米国ETF、仮想通貨などで資産運用中|暮らしに役立つ情報を、分かりやすくお伝えします。

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