仕事に関する将来設計(キャリアプランニング)の重要性をFPが解説!

ライフプランニング
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  • 最近”キャリアデザイン”や”キャリアプランニング”などが、よく話題に上がっているけど、具体的にどういう意味なの?
  • キャリアプランニングを立てる具体的なメリットは?

働き方改革により副業や独立などを考える人が多くなってきた現在ですが、働き方に多様性が生まれてきたからこそ、キャリアプランニングがとても重要になってきています。

キャリアプランニングとは、自身が望む働き方を実現するためのものであり、より充実した人生を歩むための指針とも言えるものです。

また、別名”キャリアデザイン”とも呼ばれたりしますが、呼び方が違うだけで、実際には同じ意味合いです。

この記事ではキャリアプランニングの重要性を、分かりやすく解説するとともに、具体的な計画の立て方等もご紹介しています。

最後まで読んでいただくことで、自身の今後の指針となる将来設計を、しっかりと立てることができるようになるでしょう。

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キャリアプランニングとは自身の仕事や人生を計画し実現していくこと

キャリアプランニングとは、簡単にいったら自身の仕事や人生を計画し、実現していくことです。

副業が解禁され本業以外にも、仕事を行うのが当たり前になってきた昨今ですが、将来的に考えて行動している人は果たしてどれくらいでしょうか。

キャリアプランニングは現在の仕事を今一度見直し、将来的にどのような働き方・暮らし方を実現したいのかによって、方向性を定めていくためのものといっても過言ではありません。

10年後20年後になりたい自分を想像し、より具体的にどうすればなれるのかや、そのために今何をすべきなのかまで落とし込んで考えます。

そうすることで、人生のビジョンがより明確になり、目標や夢を達成できる訳です。

キャリアプランニングが重要とされる主な3つの理由

  1. 終身雇用制度の崩壊
  2. 雇用体系の多様化
  3. 文部科学省がキャリア教育を推進している

私たちの働き方に対して影響を与えているのは、社会の移り変わりの変化が、年々激しくなってきていることも一因しています。

インターネットの利便性の向上や、少子高齢化問題、新型コロナウィルスによる影響など、上げ出したらキリがありません。

このような激動の時代に、今まで同じような働き方ではいけない、と誰もが気づいてきているはずです。

終身雇用制度の崩壊

終身雇用制度の崩壊により、大企業でも定年まで雇用するのが難しくなってきている中で、早期退職者も大変多くなってきています。

しかし、早期退職した後にアルバイトを行っても、また多忙な日常が続くだけでしょう。

その上、老後2,000万円問題などもあることから、蓄えがない人たちは、これまでよりもより長く働かなければいけません。

このような状況の中で、キャリアプランニングをしっかりと今のうちから考えておくことで、将来的なお金の心配などをなくすことができる訳です。

雇用体系の多様化

個人の働き方の変化に伴い、企業側でも雇用体系の多様化が伺えます。

従来のような正社員雇用ではなく、業務委託や派遣社員、契約社員などの期間限定の社員も増えてきており、企業側も徐々に”成果主義”にシフトチェンジしてきています。

大企業に入社すれば人生は安泰とされてきた時代とは違い、今は誰もがいつ切られてもおかしくない状況です。

とはいえ、成果主義は何もデメリットばかりではなく、個人に対して雇用の流動性をもたらし、より働く環境を選べるようになったともいえます。

しかし、それはスキルや実績がある一部の人だけであり、職につけない人たちも一定数いるのも事実です。

文部科学省がキャリア教育を推進している

日本政府は大企業等の終身雇用制度の崩壊や、雇用体系の多様化などを鑑みて、人生100年時代でも個人がより長く働けるような施策を打ち出しました。

具体的には文部科学省が提唱している「キャリア教育」になります。

簡単に説明したら、「自身の将来は自身の力で切り開きましょう。」という内容です。

以前までは大企業に就職したり、公務員等になりさえすれば、人生安泰だと言われてきましたが、これからはより”実力主義”になるということです。

キャリア教育とは?

今、子どもたちには、将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、

自分らしい生き方を実現するための力が求められています。

この視点に立って日々の教育活動を展開することこそが、キャリア教育の実践の姿です。

学校の特色や地域の実情を踏まえつつ、子どもたちの発達の段階にふさわしいキャリア教育をそれぞれの学校で推進・充実させましょう。

※出典:文部科学省

キャリアプランニングを立てる主な3つのメリット

  1. 目標や夢が実現しやすくなる
  2. お金に対する意識が変わる
  3. 人生のリスクに備えることができる

キャリアプランニングの目的は、”自身の人生を幸せにする“ことにあります。

計画をより具体的に立てることで、将来における目標や夢が実現しやすくなる他、人生におけるリスクにも備えることができるでしょう。

また、将来設計を具体的に立てることで、お金に対する不安も解消できるはずです。

目標や夢が実現しやすくなる

キャリアプランニングを行うことで、より将来に対する目標や夢が明確になり、実現しやすくなります。

ゴールから逆算し、今すべきことを明確に考えて実行することで、確実に夢や目標に近づくことができる訳です。

逆に、キャリアプランニングを立てずに、ただ漠然と今の仕事を続けていたのでは、その後の人生も変わることはないでしょう。

少しでも自身の人生を好転させたいと思っているのであれば、キャリアプランニングをしっかりと考えて、実行していく必要があります。

お金に対する意識が変わる

将来何をしたいかが明確になると、お金に対する意識も自ずと変わります。

目標や夢のためにはどのくらいの資金が必要で、いつまでにどのくらいお金を貯めなければならない、などより明確にすることで無駄遣いも減ることでしょう。

また、ライフイベントなども考えると、結婚や子育て、マイホームの購入、老後の生活資金など必要なお金は大変多いです。

その日暮らしをしていたのでは、目標や夢を実現させることは到底できません。

人生のリスクに備えることができる

ここでいう”人生のリスク”とは、自身が働けなくなったり、自動車や自転車等で他人に怪我をさせてしまったり、などといった思いがけないトラブルを意味します。

何か新しいことに挑戦するということは、必ずリスクが伴うため、キャリアプランニングを考える際にも、しっかりと考慮しなければなりません。

人生におけるリスクに対して、しっかりと前もって備えることができていれば、いざという時でも慌てることはないでしょう。

キャリアプランニングの立て方・書き方【簡単4ステップ】

  1. 自分が将来やりたいことを書き出す
  2. 今の現状を把握し分析する
  3. 目標や夢を達成するために必要な情報を集める
  4. 理想に向けて具体的な計画を立てる

キャリアプランニングの具体的な立て方に関しては、4つのステップで考えて行うとやりやすいです。

最初は難しく考え過ぎずに、将来的に自身がやりたいことを、書き出すと良いでしょう。

その後、しっかりと情報を調べた上で、具体的に何を行えば良いのかを、明確にしていくことが大切です。

自分が将来やりたいことを書き出す

将来何をしたいのかをまずは、ノートでもスマホのメモ帳アプリでも良いので、書き出してみましょう。

例えば「夫婦でハワイ旅行へ行く」や「会社を設立して社長になる」などでもOKです。

また、書き出す際に具体的な数字なども含めるとより、目標や夢に近づきやすくなります

例でいうと「50歳までに夫婦でハワイ旅行へ行く」や、「35歳までに会社を設立する」などでしょうか。

漠然としたやりたいことリストを作るよりも、数字を含めることでより明確な目標になります。

今の現状を把握し分析する

将来やりたいことが書き出せた人は、次に自身の現状を改めて把握てしましょう。

自身の現状を把握し分析することで、より自分に関しての理解度が深まります。

例えば過去の仕事を振り返ることで、自分の強みと弱みを知ることができますし、環境変化への対応能力なども伺えるはずです。

自分は何が得意で何が苦手なのか、また今後やりたいことを実現するためには、どんなスキルや知識が必要なのか、などについて深く考えてみましょう。

目標や夢を達成するために必要な情報を集める

将来やりたいことに対して、より具体的な情報収集を行いましょう。

例えば「50歳までに夫婦でハワイ旅行へ行く」ことが目標であれば…

  • 旅行期間はどのくらいか?
  • 旅費はどのくらいかかるのか?
  • 現地にはどのようなホテルがあるのか?
  • 現地でのアクティビティはどんなものがあるのか?

など様々な情報が必要になります。

全くの無計画だと目標を達成するのは、いつになるか分かりません。

そのため、やりたいことに対する情報は、徹底的にリサーチすることが大切です。

また、情報収集にかける熱量は、あなたが立てた目標や夢に対する熱量に比例する、といっても過言ではありません。

理想に向けて具体的な計画を立てる

将来やりたいことに関して、ある程度”情報収集”を行うことができた人は、今度は年代別にキャリアプランニングを立てていきましょう。

例えば下記のようなイメージです。

  • 25歳:今の彼女と結婚する
  • 30歳:子供が生まれる
  • 32歳:車を購入する
  • 34歳:子供が幼稚園へ入園する
  • 38歳:マイホームを購入する

このように年代別に、何をしたいのかを明確にしておくことで、実現するためには今何をすべきなのかがハッキリと見えてきます。

キャリアプランニングを立てる際の主な3つの注意点

  1. 実現不可能な計画は立てない
  2. 周囲からのフィードバックを得る
  3. 計画だけに囚われず偶然の出会いや出来事も大切にする

キャリアプランニングを立てる際の注意点としては、主に3つあります。

将来設計を立てることは、非常に良いことではありますが、あまり神経質になって考えることはありません。

将来設計はあくまでも人生における指標なので、途中で脇道にそれてしまうことも多々あります。

そのため、絶対に計画通りにことを進めなければならない、という訳ではないことを覚えておきましょう。

実現不可能な計画は立てない

キャリアプランニングを立てることは、大変素晴らしいことです。

しかし、どう考えても実現不可能な計画は立てないようにしましょう。

例えば「将来は家族で宇宙旅行へ行く」などでしょうか。

確かにあなたが大富豪であれば、宇宙旅行へ家族でいける可能性もなくは無いですが、現実的に考えれば不可能に近い目標です。

自身がやりたい、達成したいと思っている夢や目標が、どのくらい現実的なのかも考えた上で、キャリアプランニングを立てることが大切です。

周囲からのフィードバックを得る

自身で立てたキャリアプランニングは、一度他人に見せてフィードバックを得ることで、より完成度が高くなります。

すでに結婚していてパートナーがいる人は、旦那や妻に意見をもらうと良いでしょう

他人からフィードバックを得ることで、新たな発見があったり、間違った将来設計を立てていないかが明確になります。

また、知り合いに見せるのが恥ずかしいという人は、FP(ファイナンシャル・プランナー)などのプロに相談するのも一つの手段です。

計画だけに囚われず偶然の出会いや出来事も大切にする

人生では何が起こるか分かりません。

そのため、キャリアプランニングを立てたからといって、計画だけに囚われていては、思わぬチャンスや出会いを見逃してしまう可能性もあります。

将来設計はあくまでも計画ですので、偶然の出会いや出来事を優先することも、大切なことです。

また、計画通りに進まず、遠回りしてしまうことも多々あると思います。

だからと言って、自分を責めずにその時々を、楽しめるようになることが大切です。

まとめ

キャリアプランニングの重要性に関して、分かりやすく解説してきました。

  1. 終身雇用制度の崩壊
  2. 雇用体系の多様化
  3. 文部科学省がキャリア教育を推進している

終身雇用制度がまだ成り立っていた時のような、考え方で働いていたのでは、将来的に行き詰まる可能性が高いです。

そのため、今のうちからしっかりと将来設計を立てて行動しましょう。

また、キャリアプランニングの立て方等に関して悩みがある人は、FPに一度相談してみるのもおすすめです。

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