仮想通貨でビットコイン以外のおすすめのアルトコインは?
アルトコインには将来性はあるの?
仮想通貨では、基軸通貨と呼ばれるビットコイン以外の仮想通貨を”アルトコイン”と呼びます。
代表的なアルトコインとしては、イーサリアムやリップル、ネムなどがよく挙げられます。
ビットコインとは全く異なる特徴を持っているアルトコインですが、中には短期間で急激に価格が高騰し、その後億り人になった方も少なくありません。
本記事ではアルトコインへの投資を検討されている方のために、特に人気が高い7つの通貨に絞って特徴を分かりやすく解説しています。
最後まで読んで頂くことで、アルトコイン投資の全貌を効率的に把握できるはずです。
仮想通貨は既に約6,000種類以上の通貨が、市場に出回っています。
ビットコインだけに集中投資するのはリスクが高いため、アルトコインを含めた分散投資を行っている投資家も少なくありません。
仮想通貨(アルトコイン)とは
アルトコイン(Alternative Coin)とは、簡単にいえばビットコイン以外の仮想通貨を指します。
日本語では”代替えコイン”という意味合いがあり、それぞれビットコインとは異なる特徴を持っています。
例えばリップル(XRP)は、送金スピードに優れたアルトコインの一つであり、国際送金の分野では非常に今後が注目されている仮想通貨です。
送金スピードの速さ、送金手数料の低さという点では、ビットコインよりも優れた特徴を持っています。
また、アルトコインの中でも特に時価総額や流通性が低いものは、”草コイン”と呼ばれています。
アルトコインは数が多いため、中には実体がない怪しい仮想通貨も含まれています。
そのため、実際に仮想通貨投資を始める際には、まずはビットコインからが無難です。
ビットコインとアルトコインの違い
両者ともに同じ仮想通貨ではありますが、アルトコインはビットコインとは異なり、種類が豊富な上に通貨によって利用用途が異なります。
最初は法定通貨の代替え手段として開発されたビットコインですが、今ではデジタルゴールドと呼ばれるようになり、インフレ対策として保有する人の割合が多いです。
その他、海外取引所ではビットコインを基軸通貨として扱い、アルトコインの売買に活用されています。
国内の取引所では、円で直接ビットコインやアルトコインを購入できますが、海外の取引所ではドルもしくはビットコインが主流です。
このようにビットコインの役割は、インフレ対策や基軸通貨としての用途が大半です。
対して、アルトコインは通貨によって用途が全く異なります。
例えば最近話題のメタバース分野においては、各企業が独自のアルトコインを開発し、ゲーム内での利用が主な用途となっています。
企業や自治体などの特定のコミュニティ内で使われるアルトコインは、国内取引所では取り扱っていない仮想通貨が非常に多いです。
またアルトコインはビットコイン同等もしくは、それ以上に価格変動が激しいため、投機性がとても高いといえます。
アルトコインの選び方
アルトコインの選び方としては、主に5つ挙げられます。
- 将来性があるか
- 時価総額はどのくらいか
- 国内取引所に上場しているか
- 信用度の高い仮想通貨であるか
- どのような企業が出資(または運営)しているか
アルトコインへ投資を行う際には、必ずご自身でも徹底的にリサーチした上で、判断するようにしましょう。
アルトコインへの投資を行う際には、通貨選びが非常に重要になってきます。
膨大な数が既に存在しているため、分散投資を検討されている方は、慎重に選ぶようにしましょう。
将来性があるか
仮想通貨の代名詞ともいえるビットコインは、将来的には1BTCあたり1,000万円を超える、という予測をしている専門家や投資家も少なくありません。
そのため、投資家の間ではゴールドの代わりとして、ビットコインへ投資する人が意外に多いです。
対してアルトコインも同様にイーサリアムやリップルなどは、その将来性が非常に期待されており、ポートフォリオに加えている人も珍しくはありません。
仮想通貨投資において、将来性の見極めはとても重要な項目であり、投資するアルトコインを選ぶ際には必ず調べるようにしましょう。
時価総額はどのくらいか
時価総額とは「仮想通貨の価格 × 発行数量」を指しており、2022年4月の段階では以下のようなランキングになっています。
\仮想通貨の時価総額ランキング/
ランキング | 仮想通貨名 | 時価総額 |
1位 | Bitcoin | ¥101,047,189,236,579 |
2位 | Ethereum | ¥48,676,608,127,453 |
3位 | Tether | ¥10,264,589,343,596 |
4位 | BNB | ¥8,767,356,052,717 |
5位 | USD Coin | ¥6,336,041,531,842 |
6位 | Solana | ¥4,605,327,147,245 |
7位 | XRP | ¥4,586,710,568,329 |
8位 | Cardano | ¥4,397,239,880,266 |
9位 | Terra | ¥4,226,432,340,842 |
10位 | Avalanche | ¥2,808,151,406,754 |
ビットコインに関しては100兆円を超えている状態ですが、アルトコインであるイーサリアムも約50兆円もの時価総額を記録しています。
時価総額が高いということは、それだけ今後に期待して購入している投資家が多いという証拠です。
買う人が多い状態は需要が高いともいえるため、将来的に価格が伸びる可能性が考えられます。
国内取引所に上場しているか
仮想通貨の業界では、新しく国内取引所で取引ができるようになったアルトコインに対して、”上場した”という表現が用いられます。
上場という言葉は株式の上場から来ており、国内取引所で新しく取り扱われるようになると、より一層購入者が増えて価格の高騰要因になります。
加えて、上場したアルトコインの知名度の向上にも繋がるでしょう。
また上場するということは、それだけ信頼性が高いアルトコインであるという見方もできるため、選ぶ際の基準としては非常に重要な項目です。
信用度の高い仮想通貨であるか
アルトコインは、企業が独自に開発してICO※目的で、市場に出回るケースが大半です。
ただ最近はICOに関連する詐欺が非常に多いため、詳細が分からずにアルトコインを購入してしまうと、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
そのため、ホワイトペッパーと呼ばれる企業が公開している事業計画書の内容が怪しい場合は、無理に購入しないようにしましょう。
またTwitter等を活用して投資家や著名人の間で、話題になっているかも確認しておきましょう。
どのような企業が出資(または運営)しているか
アルトコインの中にはその将来性に期待して、既に名だたる世界的な大企業が、出資や開発援助を行っている仮想通貨も多数存在します。
例えばリップルはアルトコインの中でも珍しい中央集権型の仮想通貨であり、サンフランシスコに本社があるリップル社が開発や運用を行っています。
リップルはもともと国際送金における送金スピードや手数料の高さといった、課題を解決するために開発されたシステムです。
既に世界中の金融機関がリップルネットワークに参加しており、Googleの小会社からもサポートを受けています。
ビットコイン以外の代表的なアルトコイン7選
ビットコインを含めた約6,000種類以上ある仮想通貨の中でも、特に注目を集めているアルトコイン7つに絞ってそれぞれ詳しく解説します。
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ネム(XEN)
- エンジンコイン(ENJ)
- ライトコイン(LTC)
- ステラルーメン(XLM)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
アルトコイン投資を行う際には、通貨別の特徴を把握した上で、将来性が期待できるものに絞って行いましょう。
また話題性だけで判断して投資するのはリスクが高いため、必ずご自身でも調べるようにしてください。
イーサリアム(ETH)
項目 | 内容・評価 |
時価総額 | ¥48,460,042,759,292 |
取り扱い取引所 | Coincheck bitFlyer DMMビットコイン など |
イーサリアムでは、スマートコントラクト機能を備えており、ブロックチェーン上にアプリの記録を行ったり、契約の内容を保存したりできるようになっています。
スマートコントラクトとは、簡単にいったらあらかじめ設定しておいた内容を、自動的に行うシステムです。
例えば自動販売機は、お金を入れてボタンを押すと自動的に決済が行われ、商品が受け渡されます。
同じようにスマートコントラクトでも、あらかじめ決められた動作が自動的に行われ、決済が完了します。
加えて、イーサリアムではブロックチェーン上で、スマートコントラクトを管理するため、改ざんが不可能です。
その特徴を活かして最近は、NFT(Non-Fungible Tokenの略語)分野でもイーサリアムが注目されており、投資家の間でも将来性が非常に期待されています。
リップル(XRP)
項目 | 内容・評価 |
時価総額 | ¥4,546,324,992,045 |
取り扱い取引所 | Coincheck bitFlyer DMMビットコイン など |
リップルは、アメリカに拠点を置いているリップル社が開発した仮想通貨です。
他の仮想通貨とは異なり、中央集権型というユニークな特徴を持っており、現時点で総発行枚数である1,000億枚のリップルが発行済みとなっています。
そもそもリップルは、リップル・トランザクション・プロトコルと呼ばれる、送金システムの中で使えるように開発されました。
従来の国際送金は送金スピードや送金手数料等に問題が挙げられ、それらの課題を解決するためにリップルが存在します。
また、既にGoogleの子会社をはじめとした、有名企業から多くの援助を受けていることからも、リップルの将来性は非常に期待できるといえます。
ネム(NEM)
項目 | 内容・評価 |
時価総額 | ¥116,600,018,987 |
取り扱い取引所 | Coincheck GMOコイン DMMビットコイン など |
ネムは、取引の処理速度に定評がある仮想通貨の一つであり、シンガポールに拠点を置いているNEM財団が中心となって普及活動を行っています。
日本でもネムは比較的ポピュラーな仮想通貨として認知されていますが、国内取引所でのネム流出事件の印象が強い人も多いでしょう。
ただネム自体に問題はなく、あくまでも取引所側のセキュリティ対策が甘かったのが流出の原因です。
ネムの将来性に関しては、良くも悪くもNEM財団次第といわれており、今後も財団の活動からは目が離せません。
エンジンコイン(ENJ)
項目 | 内容・評価 |
時価総額 | ¥182,607,907,388 |
取り扱い取引所 | Coincheck GMOコイン など |
最近は、メタバースやNFT分野でも注目を集めているエンジンコイン。こちらは特定のプラットフォーム上で利用できる仮想通貨です。
既にアメリカのマイクロソフトや、韓国のサムスンなどの名だたる企業が開発に協力を行っており、非常に今後が期待されています。
また2020年5月には、新しくエンジンクラフトというゲームをリリースしており、ゲーム内でもエンジンコインが利用できます。
プラットフォーム上には既に約2,000万人以上のユーザーが在籍しており、既存ユーザーの多さも今後の価格に大きく影響しそうです。
ライトコイン(LTC)
項目 | 内容・評価 |
時価総額 | ¥974,095,927,590 |
取り扱い取引所 | Coincheck bitFlyer DMMビットコイン など |
ライトコインは、元Googleエンジニアであるチャーリー・リー氏により発案され、その後開発された仮想通貨です。
実用性を考えて開発されたライトコインは、ビットコインよりも決済手段として用いられやすい特徴があります。
実際に決済サービスPayPalでは、ライトコインが活用できるようになっており、今後は取引や保管が可能なウォレット機能も実装するようです。
また世間的にはビットコインは、デジタルゴールドという位置づけですが、ライトコインをデジタルシルバーと例える人も少なくありません。
ステラルーメン(XLM)
項目 | 内容・評価 |
時価総額 | ¥622,663,870,932 |
取り扱い取引所 | Coincheck bitFlyer DMMビットコイン など |
ステラルーメンとは、国際送金手段の一つとして開発された仮想通貨です。
特徴はリップルにとても似ており、ステラルーメンからしたら最大のライバルと言っても過言ではありません。
ステラ財団という中央集権が存在している上に、既にアジアやイスラム圏で実用化が行なわれています。
またアメリカ企業のIBM社が、ステラルーメンを活用した国際送金サービスを支援しており、本格的に開発が進められています。
ビットコインキャッシュ(BCH)
項目 | 内容・評価 |
時価総額 | ¥753,789,686,707 |
取り扱い取引所 | Coincheck bitFlyer DMMビットコイン など |
ビットコインキャッシュは、その名の通りビットコインから分岐して開発された仮想通貨です。
ビットコインの課題となっている送金時間や送金手数料、ブロックサイズなどを改善するために、ビットコインキャッシュが開発されました。
機能改善を目的に開発する行為を”ハードフォーク“といい、利便性の点ではビットコインよりも遥かに優れた仮想通貨になります。
基軸通貨や決済通貨としての需要を期待されており、将来性のあるアルトコインの一つです。
アルトコインに投資するメリット
アルトコインに投資するメリットとしては、主に3つ挙げられます。
- ボラティリティが高く大きく利益が出せる
- 分散投資でリスク軽減できる
- 気になるプロジェクトに投資ができる
ビットコインに関してもボラティリティが高い特徴がありますが、アルトコインの中にはそれ以上に価格変動が激しい通貨も存在します。
その上、種類も6,000以上とかなり多く、購入したアルトコインの急激な高騰により、短期間で億り人になった人もいるくらいです。
またアルトコインは、NFTやメタバースなどの新しい分野でも積極的に活用されており、ご自身が気になるプロジェクトに気軽に投資が行えます。
ビットコインだけに投資を行うのは、価格変動リスクを考えると得策ではありません。
そのため、リスクヘッジとしてアルトコインを2〜3種類ほど、ポートフォリオに加えるのも良い方法です。
アルトコインに投資するデメリット
アルトコインに投資するデメリットは、主に3つ挙げられます。
- ボラティリティが高く損失が大きい
- 国内取引所では取り扱いがない通貨が多い
- 種類が多く玉石混交している
まずよくいわれるのは、ボラティリティが非常に高いため一括投資を行ってしまうと短期間で、大きな損失を抱えてしまう可能性がある点です。
またアルトコインは、その殆どが国内取引所では購入することができません。
イーサリアムやリップル、ネムなどの有名なアルトコインであれば、大概の国内取引所で取引が行えます。
しかし、よりマイナーなアルトコインのほとんどは、海外取引所でしか購入ができない状態です。
加えて、アルトコインはその数が多いことからも、中にはクズ同然の仮想通貨も含まれています。
アルトコインを購入する際には、十分に情報収集を行った上で判断しましょう。
アルトコインに関する詐欺事例やトラブル等は意外に多いので、知名度が低い怪しい仮想通貨には手を出さないようにしましょう。
アルトコインに関するよくあるQ&A
アルトコインに関する質問の中でも、特に多かった内容だけに絞って、それぞれ分かりやすく回答をまとめてみました。
仮想通貨に限らず、投資は自己責任の元行うものです。
大事なお金を失わないで良いように、十分に基礎知識を身につけた上で判断しましょう。
Q.アルトコインには価値があるのでしょうか?
価値に関しては、他人だのみにせずに自身で判断しましょう。
仮想通貨投資に関して否定的な人の中には、実態がないことを理由に怪しい金融商品だと、認識しまっている人もいます。
アルトコインも同様に実態がないため、実際に投資を行う際には開発目的や将来性、話題性、時価総額などを自身で調べる必要があります。
十分に調べた上で価値があるかないか、判断するようにしてください。
Q.アルトコインは昔のビットコインのように今後高騰しますか?
アルトコインの種類によってはビットコインのように、今後高騰する可能性があります。
ただし、将来どうなるかは正直なところ予測が難しいため、現状をしっかりと把握した上で投資対象を選ぶようにしましょう。
中には道半ばでプロジェクト自体が終了してしまい、関連したアルトコインの価値が0になってしまう可能性も考えられます。
リスクとリターンは表裏一体なので、リスクヘッジを行った上で投資するようにしましょう。
Q.アルトコインも長期保有で投資した方がよいのでしょうか?
基本的には短期投資ではなく、長期投資をおすすめします。
なぜなら、アルトコインに限らずビットコインに関しても、ボラティリティが非常に高く、株式やFX等の比ではないからです。
下手に投資経験が浅い初心者が短期で利益を出そうとすると、投資ではなく投機になりやすいため、くれぐれも注意しましょう。
また投資は必ず、余剰資金で行うようにしてください。
Q.ビットコインやアルトコインの管理に最適なウォレットは?
少額であれば専用のウォレットは必要なく、取引所にある取引口座での管理で十分だといえます。
なぜなら、国内取引所の殆どが安全性が高い、コールドウォレット(完全オフラインでの管理手段)を導入しているからです。
仮に数千万円以上の仮想通貨を保有しているのであれば、ご自身で専用のウォレットを用意しても良いでしょう。
ただし、自身の専用ウォレットで管理する場合は、万が一トラブルがあった際には100%自己責任となるため、しっかりとリスクを把握した上で行いましょう。
まとめ
アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨を意味しており、その種類は既に6,000通貨以上あると解説してきました。
種類が豊富な上にそれぞれ特徴が異なるため、アルトコインへの投資を行う際には、十分にご自身でも情報収集した上で判断しましょう。
また、中には詐欺目的でアルトコインを提供している団体や組織等もありますので、くれぐれもトラブルに巻き込まれないように注意してください。
仮想通貨投資でどの銘柄に投資しようか迷っている方は、まずはビットコインへ投資を行い、取引に慣れるのが先決です。
ある程度取引に慣れてきたらアルトコインへの投資を検討し、2〜3銘柄ほどポートフォリオに加えて分散投資を行うと良いでしょう。
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