節約するとストレスが溜まるのだけど、何か良い方法はないの?
ストレスが溜まらずに無理なく節約できるコツは?
将来に備えて節約しようと考えるのは非常に良い行いではあるものの、過度な節約は目の前の生活を犠牲にする可能性があります。
せっかく節約していてもストレスが溜まってしまい、たまの贅沢で散財してしまっては本末転倒でしょう。
本来、節約とは無理して行うものではなく、目的を明確に定めた上で目標を立て、節約自体を仕組み化することでストレスなく行えるものです。
現時点で節約により過度にストレスを感じている人は、今一度やり方を見直した方が良いといえます。
この記事では節約でストレスが溜まってしまう原因や、節約でストレスを溜めないためのコツ等に関して、初心者にも分かりやすく解説しています。
正しい節約術を覚えて、ストレスなく取り組みましょう。
なぜ節約の反動でストレスが溜まるのか?
節約とは「無駄を省いて切り詰めること」という意味であり、ここでいう無駄とは消費や浪費を指します。
浪費は主に無駄遣いを指すため、誰もがイメージしやすいでしょう。しかし、意外にその見分けがつきにくいのが消費です。
消費とは、生活に必要なお金を差しており、主に家賃や水道光熱費、食費、娯楽費等を差します。
生活に必要なお金である消費を過度に節約してしまうと、目の前の生活自体が苦しくなり、ストレスが溜まってしまう原因になりかねません。
節約を行う際には、消費を過度に削りすぎないように注意しましょう。
節約でのストレスは大半が食費と水道光熱費からくるもの
節約でストレスが溜まってしまう人の大半が、食費や水道光熱費等の変動費を、最初に削ろうと考えます。
人間の三大欲求の一つでもある食欲に制限を掛けるわけですから、多少なりともストレスがかかるのは当たり前です。
外食の回数を減らして自炊の回数を増やす、などの正しい節約であれば問題ありません。
しかし、いきなり食べる回数を減らしたり、ダイエットと称して食事の量を極端に減らしたりするのは、過度なストレスを招いてしまいます。
水道光熱費に関しても、節水や節電等を行うのは良いことですが、過度に意識してしまうとストレスに直結します。
節約術は人によって向き不向きもありますので、あなたに適したやり方であるか一度、考え直してみましょう。
節約するなら変動費ではなくまずは固定費から見直すことが大切
節約を行う上で最初に着手すべきは、変動費ではなく固定費です。
変動費 | 固定費 |
---|---|
・食費 ・日用品費 ・被服費 ・医療費 ・交通費 ・娯楽費 ・理美容費 など | ・住居費 ・水道光熱費 ・保険料 ・通信費 ・駐車場代 ・自動車関連費 ・新聞代 など |
家計の見直しを行う上でも固定費は最初に見直すべき項目であり、毎月かかる固定費が削減できれば節約効果も非常に大きくなります。
逆に変動費は固定費と比べて金額も小さく、削減できてもそれほど大きな節約効果は期待できません。
変動費の過度な節約は、大きなストレスを招きかねませんので、無理のない範囲内で行うのが良いでしょう。
節約は頑張りすぎると心に過度な負担(ストレス)がかかる
節約を行う上で大切なのは、完璧を求めないことです。
節約しようと躍起になり、無理してしまうと例外なく誰もがストレスを抱えてしまいます。
完璧を求めてしまうあまり、節約により体調を崩してしまっては意味がありません。
節約はあくまでも手段であり、それ自体が目的にならないようにくれぐれも注意しましょう。
ストレスが溜まる悪い節約術に共通する4つの特徴
ストレスが溜まる悪い節約術には、共通した特徴が大きく分けて4つあります。
- 節約が継続できない
- 人間関係が悪くなる
- 気持ち的にしんどい
- 生活の質が向上しない
一つでも当てはまる項目がある場合は、他の節約方法に変えるなど一度検討してみましょう。
節約が継続できない
節約は、続けてこそ意味がある行為です。
過度な節約を行なっていては絶対に長続きしない上に、生活自体も苦しくなっていきます。
節約は投資と同じで中・長期間を前提に行うものであり、短期的な節約はストレスを溜める原因になりかねません。
これまでの節約が長続きしなかったという人は、今一度目的を明確に定めた上で、あなたに適した無理のない方法を模索しましょう。
人間関係が悪くなる
娯楽費や外食費等の過度な節約により、友人や知人との付き合いが悪くなる人もたまにいます。
人間関係を犠牲にしてでも、節約したいと思える明確な目的がある人は別ですが、そうでない人は無理に行う必要はありません。
人間関係は豊かな人生を送る上でも、非常に重要な要素です。
わざわざ人生の充実度を下げてまで、節約する意味はないといえるでしょう。
気持ち的にしんどい
節約していて気持ち的にしんどいと感じてる人は、やり方が間違っている可能性が高いです。
節約は無理して行うものではありませんので、あなたに適した無理なく続けられる節約方法を、今一度考えるべきです。
万が一、無理な節約を続けて体調を崩したり、本業に悪影響が出たりしては意味がありません。
逆に医療費が余分にかかったり、収入が減ったりといったマイナス要因に繋がりかねませんので、無理は禁物です。
生活の質が向上しない
古代ギリシャ哲学者ソクラテスの言葉「なによりも大切にすべきは、ただ生きることでなく、よく生きることである」をご存知でしょうか。
QOL (クオリティ・オブ・ライフ)の概念ともいわれるソクラテスの言葉は、現代社会をより良く生きるための指標といえます。
節約においても、より多くが実践している方法を無理に実行するのではなく、あなたに適した良い節約だけを選んで実行することが大切です。
生活の質を落としてでも取り組む必要性は、どこにもありません。
節約とは裏腹に無駄遣いだと思える5つの行為
節約とは対極的にある浪費の代表的な項目を、5つご紹介します。
- 自動車の所有
- 外食頻度の多さ
- 会社や友人との付き合いでの飲食
- スマホの通信費用
- まとめ買いした商品
よくありがちな項目を5つに絞ってご紹介していますので、該当する項目がある人は今一度、本当に必要かどうか再検討してみてください。
節約する際には金額の割合が大きい項目から順に、見直すのがおすすめです。
自動車の所有
日本自動車工業会の調べによると、ひと月にかかる自動車の維持費用は、平均して1万円前後だとされています。
年間でみると約12万円の自動車の維持費用が、かかっている訳です。
住んでいる地域が田舎で、どうしても自動車がないと不便だという人は、しょうがないかも知れません。
しかし、都会に住んでいて自動車を普段使っていないのであれば、移動手段を電車やバス等の公共交通手段に変えるのも一つの方法です。
外食頻度の多さ
自宅で自炊するのが面倒臭いと感じている人は、外食頻度が多くなってしまい、ひと月の食費が高くついている方も多いです。
週末限定などたまの外食であれば問題ありませんが、毎日のように外食を行なっていると、当然食費も高くなります。
既に週4〜5日等の高頻度な外食を行なっている人は、まずは頻度を減らして自炊スキルを上げることを優先しましょう。
自炊が苦手だという人は、YouTube動画等を参考にして作ってみることをおすすめします。
会社や友人との付き合いでの飲食
会社の同僚や先輩等に誘われてついつい一緒に飲みに行ってしまう人は、ひと月の交際費がかなり高くなっているはずです。
たまに飲み会に参加するのであれば問題ありませんが、毎週のごとく飲みに出歩いている人は、もはや節約どころではありません。
他人からの誘いを断るのが苦手だという方は、先に予定を入れておくことをおすすめします。
例えば副業を行う予定を先に入れておけば、たとえ会社の先輩に誘われても「副業がありますので…」と断る口実ができます。
スマホの通信費用
節約を行う上で最初に見直したいのが、固定費に分類されるスマホ等の通信費です。
最近は若い世代を中心に、格安SIMを活用する人が多くなってきました。
しかし、未だにauやドコモ、ソフトバンク等のキャリアを使っている人も多いのが現状です。
確かに中・高年からすると、格安SIMを利用するのはハードルが少し高いかも知れませんが、キャリアと比較すると料金はかなり抑えられます。
乗り換えのやり方も今は非常に簡単に行えますので、まだキャリアを利用されている方は、一度検討してみてください。
まとめ買いした商品
主婦によくありがちなことですが、スーパーでお買い得セール等が実施されていると、ついついまとめ買いしたくなると思います。
消耗品等のまとめ買いは決して悪いことではありませんが、必要以上にまとめて購入するのは、節約の観点から考えるとナンセンスです。
あくまでも必要なものを必要なだけ、購入するのが節約の基本的な考え方です。
安いからという理由だけ過剰に反応してしまい、大量購入するのはやめるようにしましょう。
節約をストレスなく続けられる6つのコツ
節約をストレスなく続けるためのコツとしては、主に6つ挙げられます。
- 節約する目的を明確にし計画を立てる
- 節約を焦らず完璧を目指さない
- 趣味や娯楽にはお金を惜しまない
- 旅行には積極的にお金を出す
- お酒は飲み方を工夫する
- 外食は頻度を決めてメリハリを持たせる
要点を押さえて賢く無理なく節約に励みましょう。
節約する目的を明確にし計画を立てる
何事も行動に移す前に、ゴールとなる目的の設定が必要です。
節約も例外ではなく、行動に移す前にまずは目的を明確に定めましょう。
「なぜ節約しているのか?」と聞かれると、大半の人が「お金を貯めるためだ」と答えます。
この時、なぜお金を貯める必要があるのかまで、具体的な目的を定めてください。
ゴールとなる目的が具体的であえればある程、節約に対するモチベーションの維持や向上に繋がります。
明確な目的が定められたら、次に具体的な数値目標を踏まえた上で、長期的な計画を練りましょう。
ゴールとなる目的をどうやって達成するのか、目的達成までの道のりを指し示してくれる、具体的な計画も節約には欠かせません。
節約を焦らず完璧を目指さない
ストレスが溜まっている人の大半が、完璧を目指し過ぎているケースが多いです。
節約はあくまでも手段でありそれ自体が目的ではないため、決して完璧にやる必要はどこにもありません。
節約に完璧を求め過ぎてしまうと、自分で自分の首を絞めかねませんので、まずは70点を目指してできるだけ続けることを意識しましょう。
「継続は力なり」というように、何事もまずは続けることが大切です。
趣味や娯楽にはお金を惜しまない
趣味や娯楽等は豊かな生活を送る上では、とても大切な要素です。
節約するあまり趣味・娯楽費等を過剰に削っては、目の前の生活を犠牲にしてしまいます。
パチンコやタバコ、夜遊び等は娯楽とはいえませんが、適度に遊ぶお金がないとストレス発散ができません。
学習系の趣味であれば自己投資として、あなた自身の成長にも繋がります。
明確な目的があって趣味を楽しんでいるのであれば、目の前のお金を惜しまずに積極的に自己投資すべきです。
旅行には積極的にお金を出す
経験は、何事にも代え難い立派な資産ともいえます。
節約するあまりちょっとした旅行さえも制限していては、人生という大きな視点で考えた際に、思い返すような良い経験が見当たらなくなります。
死に際で人が「もっと旅行しておけばよかった」と後悔することが多いといわれるように、旅行を制限しては勿体無いです。
豊かな人生を送るためにも年に数回の旅行は、積極的に計画して行くようにしましょう。
旅行へ出かけることで日頃のストレス発散や、気持ちの切り替えにも繋がります。
お酒は飲み方を工夫する
お酒が好きな人は大変多いと思いますが、過度なアルコールの摂取は節約面だけではなく、健康面から考えても良くありません。
とはいえ酒好きが節約するために、いきなり飲むのをやめるのは難しいでしょう。
お酒も毎日飲んでいては費用がかさんでしまうため、まずは飲む回数や量を減らす努力から少しづつ取り組むのが賢明です。
もちろんタバコも例外ではありません。
喫煙は「百害あって一利なし」ですので、節約するのであれば少しでもやめる努力を行ってください。
外食は頻度を決めてメリハリを持たせる
外食回数に関しては、あらかじめ週や月の頻度を決めておいて、メリハリを持たせることが大切です。
毎回(たまにはいっか…)と思いながら、外食していてはお金がいくらあっても足りません。
基本は自炊を行いながら、週末はストレス発散も考えた上で外食する、など計画的に行いましょう。
メリハリがないと惰性で外食してしまい、気づいたらかなり費用がかかっていた、ということも珍しくありません。
節約とストレスに関するよくあるQ&A
節約とストレスに関する多くの質問や悩み等の中から、特に多かった内容だけに絞って、それぞれ分かりやすく回答をまとめました。
節約でストレスが溜まっている人は、やり方を今一度見直しましょう。
Q.専業主婦です。節約するとストレスが溜まるのですが…
既に取り入れている節約術により、過度にストレスを感じている場合は、やり方自体が間違っている可能性が高いです。
一度、今行なっている節約自体を見直し、無理のない範囲内で続けて行くのが良い方法でしょう。
Q.家事と育児をこなしながら節約するのは難しいですか?
家事と育児をこなしながら節約まで着手するのは、かなりハードルが高いです。
夫婦で役割分担して取り組める状況であれば良いですが、一人で行うのであれば全てをカバーするのは難しいでしょう。
全部を完璧にこなそうとせずに物事に優先順位をつけた上で、優先度の高いものから順に取り組むのがおすすめです。
Q.節約中のストレス発散のためのプチ贅沢は何がいいですか?
ストレス発散するのであれば、運動がおすすめです。
ランニングやエクササイズ、スイミングスクール、フットサル、ボーリングなど無料で参加できるコミュニティを探すのも良いでしょう。
プチ贅沢する際のコツとしては、できるだけお金をかけずにストレス発散できる方法を、模索することです。
プチ贅沢といいながら散財しては、節約の意味がありませんのでくれぐれも注意しましょう。
Q.一人暮らしの20代におすすめの節約術はありますか?
一人暮らしの方で節約したいと考えている場合、まずは家計簿をつけましょう。
家計簿をつけることでお金の流れが明確に把握できるようになり、あなたが何にどれくらいお金を使っているのかが分かります。
その上でまずは固定費を見直し、次に変動費で無理なく節約できる項目を探してみてください。
また貯金する際には、給料が支給されたら先に貯金分を分けておき、残りの金額で生活費をやりくりするようにしましょう。
加えて、基本は自炊を行うのがおすすめです。
Q.結婚を機に夫にも節約を要求した方が良いのでしょうか?
夫婦で節約を行う場合は、どちらか一方だけで取り組むのではなく、双方協力して行うのが成功のポイントです。
仮に奥さんだけが節約に取り組んだとしても、旦那さんにその気がなければ意味がありません。
双方の協力があって、はじめて節約が成り立つといっても過言ではありませんので、旦那さんにも協力してもらうように要求しましょう。
まとめ
ストレスが溜まりやすい節約に共通している特徴として、主に4つの項目をご紹介しました。
- 節約が継続できない
- 人間関係が悪くなる
- 気持ち的にしんどい
- 生活の質が向上しない
既に行なっている節約術の中で、一つでも当てはまる項目がある人は、今一度節約のやり方を見直してみてください。
節約によるストレスで散財してしまっては、全く意味がありません。
本来、節約とは無理なく続けられるものですので、決して最初から無理せずにまずは小さく取り組んでみましょう。
賢く節約して目的達成を目指しましょう。
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