マンションVS戸建て、マイホームにはどちらが良い?メリット・デメリットを比較

不動産運用
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マイホームを選ぶにあたってマンションと戸建て、どちらが良いか悩む方は多いでしょう。
マンションと戸建てにはそれぞれメリット・デメリットがあり、エリアや家族の構成・世帯人数、今後のライフプラン・マネープラン、住まいに関する考えなどからどちらかを選ぶ事になります。

マンションと戸建てには具体的にどのような特徴や違いがあり、何を基準に選ぶべきなのでしょうか?

本記事ではマンションと戸建ての特徴とメリット・デメリット、選び方について解説していきます。

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マンションと戸建て、それぞれの特徴を解説

マンションと戸建て物件のそれぞれの特徴は以下の通りです。

 マンション戸建て
立地駅から近い物件が多い駅から距離がある物件が多い
間取り・広さ汎用性の高い間取りで作られている注文住宅は自分好みの間取りにできる。中古は仕様が古めの物件が多い。
設備新築の場合、設備が新しい自身で設置・管理する必要があるが、自由にカスタマイズできる
セキュリティエントランス認証や防犯カメラなどの設置がある所も
購入費用駅から近い・築浅物件ほど高く、特年数が古い・駅から距離がある物件は安い傾向があるRC・鉄筋造など構造によっても異なる土地付きの場合高額となるが資産価値も高い。マンションより初期費用が高くなりがち
維持費用毎月管理費・修繕積立金がかかる。築年数が古い物件は修繕積立金が高くなるリフォーム・修繕に備えて自身で備えておく必要がある
資産価値資産価値はゆっくり落ちていく建物の資産価値の下落はマンションより早い傾向にある土地の資産価値は変わらず残る

マンションは管理組合が維持・管理を行ってくれますが自由度が低く、リフォームにも許可が必要となります。

一方で戸建ては自身で管理や修繕を業者に依頼しなければなりませんが、自由度が高く自身の好きな間取りにリフォームできます。

資産価値は、マンションは経年と共に徐々に下落する傾向にあり、戸建ては土地付きか否かで大きく異なります。

「不動産を資産として残したい」という方は土地付きの物件を購入する事で資産として保有する事が出来ます。
ただエリアの需要によっても価値は異なりますので、購入前には需要をリサーチしておきましょう。

マンションのメリット・デメリット

マンションのメリットは間取りや設備が多くの人が受け入れやすい作りであること、駅から近い物件が多いことです。駅から近いと価格は上がりますがコンビニ・スーパーなどの商業施設が充実しているエリアが多く利便性が高いです。

マンションは管理組合があるため、管理・点検などは管理組合が行ってくれますが、リフォームは許可を取る必要があります。

中古マンションのメリット

中古マンションのメリットは購入価格が安いという点です。

以下は東日本不動産流通機構(レインズ)の2021年10~12月における中古マンション築年帯別成約状況となります。

 ~築5年~築10年~築15年~築20年~築25年~築30年築30年~
中古マンション6,1815,7585,0324,9154,0082,7022,105

(単位:万円)

2021年、首都圏の新築マンション価格は高騰し4月には平均価格7764万円となりましたが、中古マンションは築20年を超えると成約価格が4000万円台になります。

東日本レインズによる「首都圏不動産流通市場の動向(2021年)」によると、中古マンションの価格は年々上昇傾向にあります。 ただ築年数が古い物件では価格の上昇が緩やかです。

初期費用をあまりかけたくない方は、中古マンションが適している可能性があります。

中古マンションのデメリット

中古マンションのデメリットは、新築マンションよりも修繕積立金が高いという点です。

国土交通省の長期修繕計画作成ガイドラインによると分譲マンションでは、12年程度の修繕周期で大規模な修繕工事を行うことが一般的とされており、1戸当たりの修繕費用は75万円~125万円が50%以上を占めています。

中古マンションで築年数が古い物件は、設備も古い可能性がありガス給湯器といった生活に欠かせないものが耐用年数を超えてしまうこともあります。
また1981年6月30日までに建築されたマンションは耐震基準が古く、地震など自然災害による被害が拡大しやすいリスクが高くなっています。

購入する前に大規模修繕工事の計画の有無、設備の耐用年数、耐震基準の3点を確認しておきましょう。

新築マンションのメリット

新築マンションのメリットは駅から近く利便性の高い物件が多い、最新の設備を利用できる点です。設備にはセキュリティシステムも含まれます。
コンシェルジュがいる、防犯カメラがある、オートロックなどセキュリティが充実している物件は多いでしょう。

また耐震性が高く自然災害のリスクを軽減できる可能性があります。

新築マンションのデメリット

新築マンションのデメリットは価格が高い点です。
2021年の首都圏の新築分譲マンションの平均価格は6260万円となっており、特に東京23区では平均8293万円と高額です。

また、マンションは築20年を超えたあたりから価格の下落幅が大きくなりますので、20年以上住んだ場合は「売却時には半額以下になっている」という可能性は高いです。

戸建てメリット・デメリット

戸建て物件のメリットは基本的に自主管理であるため、管理費・修繕積立金がかからない点です。ただ修理や管理に関わるコストは全て自費となります。

土地が自身のものとなり、建物と違い資産価値が落ちないため資産として保有し続ける事ができます。エリアの需要によって価格に変動があり、固定資産税・都市計画税がかかる点に注意しましょう。

庭や駐車場も自身が所有するため制約が少なく、エリアにもよりますがマンションよりも隣とのスペースがあるため騒音問題が少ない傾向があります。

新築の注文・建売住宅の場合

新築の注文住宅は購入コストが高いですが、新築時に好きな間取りや設備などがオーダーできます。
建売住宅はコストが低いものの、間取りや設備はあらかじめ備えられたものを利用します。

新築の住宅は資産価値が落ちやすく、新築時をピークに資産価値が落ちていくというデメリットがあります。そしてRC造などのマンションと異なり建物の耐用年数が戸建て住宅の方が短い傾向にあります。

また自身で管理・修繕することが負担になってしまう方もいらっしゃるでしょう。

中古住宅の場合

中古住宅は大規模修繕の可能性があり修繕費がかさみやすいというデメリットがあります。中には耐震性能が古いものもあり、入居前にリフォーム・リノベーションが必要なケースがあります。

マンションではオートロックなどセキュリティが充実している物件が多いですが、戸建て住宅は自身で防犯設備を整える必要があり、手間とコストが生じます。

しかしリフォーム・リノベーションの自由度も高く、希望の設備や間取りが可能となります。

マンションと同様に新築の注文住宅と建売住宅、中古住宅で異なりますのでそれぞれのメリット・デメリットを把握しておきましょう。

マンションと戸建て、どちらが良い?

マンションと戸建てを中古・新築に分け、向いている人・いない人別にまとめました。

 向いている人向いていない人
マンション共通駅から近い物件に住みたい点検・管理・修繕は任せたい相続対策をしたい自由にリフォーム・リノベーションしたい騒音問題は絶対に避けたい
中古マンション初期費用をおさえたいお金を貯めてリフォーム・リノベーションしたい初期費用よりも維持費用をおさえたい新築物件に住みたい 
新築マンション予算に余裕がある最新の設備のマンションに住みたい防犯・耐震性を重視初期費用が少ない不動産の資産としての価値も重視する
戸建て共通土地を購入し資産として所有したい騒音トラブルを避けたい利便性より広さを重視自由にリフォーム・リノベーションを行いたい自身で点検、修理の手配などを行うのが負担駅から近い場所に住みたい
中古戸建て一軒家が欲しい新築物件に住みたいセキュリティ重視
新築戸建て(注文住宅)自身好みの間取り・設備の家に住みたい(建売住宅)新築戸建てでも価格を低くおさえたい初期費用をおさえたい

全てを満たすことは難しいですが、自身の考えや予算などを考慮しながら検討しましょう。

まとめ

マンションと戸建ての違い、メリット・デメリットについて解説しました。
年々マンションに住む人が増加していますが、戸建て物件はファミリー層を中心に根強い人気があり自由度が高い点が魅力です。

一方でマンションは管理組合に管理や修繕を任せられ、駅から近い物件が多い点がメリットと言えます。

この記事を参考にマイホーム選びを検討していきましょう。

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