地方移住に関する補助金や支援金制度には、どんなものがあるの?
補助金や支援金を受け取るための、具体的な条件や金額が知りたい!
地方移住を検討されている方の中には、移住することで受け取れる補助金や支援金等を目的としている方も意外に多いです。
受け取りに条件はあるものの、地方移住を検討している方にとっては補助金は、かなり生活の助けになるといっても過言ではありません。
また補助金以外にも地方にはさまざまな魅力が溢れており、都会にはない暮らしを味わうことができます。
せっかく地方移住するのであれば、国や自治体が提供している補助金や支援金制度などを利用しない手はないでしょう。
この記事では地方移住を検討されている方に対し、国や自治体が行なっているお得な補助金や支援金制度等に関して、分かりやすくまとめています。
最後まで読んでいただくことで、ご自身の条件に適したお得な補助金や支援金制度を、見つけることができるでしょう。
地方創生の一環として国は、地方移住者に対して多くの支援金を提供しています。
加えて、自治体独自の補助金制度も実施されているため、人によってはかなりの金額を受け取れる可能性があります。
国が提供している移住支援金・起業支援金【最大300万円】
国が提供する地方移住に関する支援金制度では、東京23区から地方へ移住される方に対して、最大で300万円の支援金が支給されます。
2021年度からはテレワークでお仕事をされている方も対象となっており、転職せずに地方移住を行った場合も対象です。
具体的な移住先としては、基本的に東京・埼玉・千葉・神奈川以外の地域となっており、市町村によっても対象外のエリアもあるため注意が必要です。
また支援金の対象者としての条件は、東京23区に直近10年間を遡り5年以上住んでいた(もしくは通勤していた)人が対象者となります。
加えて移住先に5年以上、居住する意思があることも条件の一つに挙げられます。
万が一、地方移住してから5年以内に他の地域へ転出した場合は、返金しなければいけません。
(※事情によっては免除される)
申請に関しては転入してから、3ヶ月〜1年以内となっています。
詳しい情報に関しては、「内閣府総合サイト」でご確認いただけます。
参考サイト:移住支援金の概要について|商工観光課
地方移住を検討する人たちの背景と理由【補助金のあるなしは大きい】
某ウィルスの影響もあり、最近は地方移住を検討される方が多くなってきていますが、国や自治体等の補助金や支援金を一つの理由にする方々も多いです。
地方への移住は長い人生においても、大きなライフイベントといっても過言ではないため、決して勢いだけで決断してはいけません。
全てのケースで地方移住者が成功している訳ではありませんので、失敗例等も参考にしながら移住場所や補助金等の利用を検討する必要があります。
地方移住に関する補助金は各自治体でも独自に行なっている
地方移住に関する補助金や支援金制度は、何も国だけが行っている訳ではなく、全国各地の自治体でも独自に行われています。
その内容はさまざまですが、仕事や住宅、子育て、地方移住体験などと分野別に大変魅力的な支援制度が用意されています。
少しでも移住を検討されている方は、一度ご自身でも調べてみると良いでしょう。
また自治体の補助金や支援金制度にも、受給に対する条件が設けてありますので、詳細をしっかりと確認した上で利用するか判断するようにしてください。
全国の地方移住支援金制度・補助金おすすめ一覧
全国各地で地方移住者を受け入れている自治体が、独自に行っている支援制度や補助金等を、分かりやすくまとめてみました。
ご紹介している支援金制度や補助金等は、あくまでも一部に過ぎません。
他にご自身が気になっている地域が既にある方は、一度自治体に直接問い合わせてみてください。
国や各自治体の支援金制度や補助金等は、年度によって内容や条件等が変わる可能性があります。
そのため、ご自身でも都度に調べながら利用を検討しましょう。
仕事に関する補助金
- 就農に月6万~12万円、介護・保育職に25万~50万円|島根県奥出雲町
- 50~55歳の就農者に研修中2年間、年最大100万円支援|大分県
- フォレストワーカー(林業従事者)募集中|愛媛県宇和島市
- 未経験から漁師になる方に最大226万円|愛媛県宇和島市
- UJIターン起業家に最大300万円を助成|栃木県宇都宮市
- 伝統産業の後継者に月12万円(3年間)|愛媛県内子町
- 店舗改修に最大200万円|広島県東広島市
「地方には仕事がない…」といわれることが多いですが、農林水産業に関しては地域の年々人口減少により、後継者不足に悩まされています。
そのため、各自治体で農業や林業、漁業といった農林水産業者の担い手を募集するための補助金や支援金制度を実施ているところが多いです。
また地域によっては「地域おこし協力隊」といった、地域を盛り上げる活動を業務とする仕事も募集されています。
その他、地方で起業を検討されている方に対しても、事業内容によっては最大で数百万円の助成金を受け取ることができます。
住宅に関する支援と補助金
- 子のいる世帯(又は夫婦の片方が40歳以下)住宅取得者に最大150万円|長野県小海町
- 栃木の木材を使用した新築住宅に最大300万円|栃木県那珂川町
- 新築一戸建てを20年借りるとマイホームになる|宮城県七ヶ宿町
- 新築して10年以上居住する方へ300万円|北海道赤井川村
- 10年以上定住する方に最大400万円|福島県喜多方市
- 5年以上定住する方に最大200万円|群馬県桐生市
- 住宅購入に最大50万円等|茨城県取手市
地方移住で仕事の次に気になるのが、住居ではないでしょうか。
住宅に関してはほとんどの自治体で、何かしらの支援金制度や補助金等を実施しており、基本的に5年以上定住する条件で補助金が支給されます。
自治体によっては、破格の値段で住宅と土地を取得できる好条件なところもあるため、気になる地域がある場合は徹底的に調べてみるようにしましょう。
子育てに関する支援と補助金
- 世界大学ランキング50位以内の大学に進学すると最大550万円|山口県萩市
- 保育費や小中学生の教材・給食費・修学旅行費等が無料|山梨県丹波山村
- 3年以上定住するカップルに結婚祝い最大60万円|長崎県雲仙市
- 上限100万円の子育て応援誕生祝い金|大分県豊後高田市
- 卒業後町内に住むと奨学金返済を免除|千葉県多古町
- 高校3年生までの医療費が無料|長野県宮田村
- 第三子の出産時に100万円|青森県鶴田町
人生の3代支出の1つに数えられる教育資金ですが、地方移住を行うことでかなり手厚い支援や補助金等を受け取ることも可能です。
仕事に子育てと忙しい30代40代世代にとっては、子育て支援があるのとないのでは生活に及ぼす影響が変わってきます。
特に都会では待機児童問題がよく挙げられますが、田舎では幼稚園や保育園の数こそ少ないものの、そのような問題はありません。
地方移住体験に関する支援と補助金
- 市内のホテルや民宿に1,000円で泊まれる|新潟県糸魚川市
- 1年間まで田舎暮らしできるシェアハウス|京都府福知山市
- 働きながら地域を体験できるワーキングホリデー|岩手県
- ホテルなどのお得な長期滞在プラン|北海道ニセコ町
- 45歳以下のIT関連事業の個人・法人を募集|長野県
- 月1万円で島暮らしを体験|鹿児島県屋久島町
- 家財WIFI付き住宅を月1万円で提供|福島県
- 3~7日間無料でお試し移住|埼玉県秩父市
- 家庭菜園付きお試し住宅|栃木県小山市
地方移住を検討されている方であれば、まずは一度移住体験してみるのがおすすめです。
全国各地でさまざまな移住体験サービスを提供されていますので、実際に体験してみてから地方移住を検討した方が賢明な判断が行えます。
また、業種によっては移住を前提に、手厚い支援金制度や補助金等を活用できる自治体もあるため、本気で地方移住を検討されている方は利用してみてください。
全国の移住支援金・補助金に関する情報の調べ方
地方移住の支援金制度や補助金等に関する情報は、以下のサイトが参考になります。
制度によっては受け取り期限等が設けられている可能性もあるため、移住する前に事前確認しておいた方が良いでしょう。
また財源が尽きていきなり終了する場合や、条件変更等も十分に考えられますので、一度気になっている自治体に直接問い合わせしてみるのも良い方法です。
支援金制度や補助金の申請を行う際には、必要書類や条件等をしっかりと確認した上で、利用を検討するようにしましょう。
取らぬ狸の皮算用にならないように、くれぐれも注意してください。
地方移住の補助金に関するよくあるQ&A
地方移住の補助金等に関する多くの質問や悩み等の中から、特に多かった内容だけに絞って、分かりやすく回答をまとめてみました。
該当する内容で悩んでいる方は、参考にしてみてください。
地方移住を検討されている方は、これからのライフプランを一度見直し、将来設計をしっかりと行った上で実行するのが得策です。
ライフプランニングに関する相談は、FPへお気軽にお問い合わせください。
Q.地方移住の補助金はいつごろ振り込まれますか?
振り込みの時期は、利用される制度によって異なります。
詳細に関して気になる方は、ご自身が利用を検討している制度の公式サイト等でお確かめください。
また、過去に制度を利用された人がいる場合は、インターネット上にある制度利用による地方移住の体験談等を参考にするのも一つの方法でしょう。
Q.補助金目的で地方移住する人は多いですか?
補助金だけを目的に地方移住する人はいませんが、移住の理由の一つとして補助金や支援金制度等を挙げる人は多いです。
Uターンの方は別ですが、地方移住は大半の人が初めての場所での生活となるため、ある程度の引越し資金が必要となります。
また、田舎だから生活コストが必ず下がるという訳でもありませんので、現地の生活に慣れるまではある程度余裕を持った資金計画が必要だといえるでしょう。
Q.地方移住の補助金制度はUターン者でも利用できますか?
結論からいうと、Uターン者でも利用できる補助金制度は存在します。
以下は、一部参考例です。
- 最大100万円|全国型地方創生移住支援事業
- 敦賀市U・Iターンプラスワン移住支援金事業|福井県
- UIJターンに伴い空き家を購入する20歳以上の方|兵庫県洲本市
- Uターン促進奨学金返還支援事業|新潟県
制度にはそれぞれ適応条件が定められていますので、概要を把握した上で利用を検討するようにしましょう。
Q.地方移住の補助金を申請してもらえなかった人はいますか?
実際に補助金等がもらえなかった人もいらっしゃいます。
主な原因としてよく挙げられるのは、申請ミス、申し込み期限切れ、適用条件対象外だったなどです。
納税に関しては行っていないと通知がきますが、補助金等は受け取っていなくても通知等はきません。
そのため、ご自身でしっかりと制度内容を把握した上で、正しい手順で申請を行い受け取るように心掛けましょう。
申請方法や受け取り条件等の詳細が分からない場合は、直接制度を運営している自治体に確かめるようにしてください。
Q.地方移住に関する補助金の申請方法はどこで調べればいいですか?
制度を運営・管理している国や自治体の公式サイト等で、確認することができます。
各自治体の制度を利用される際には、都道府県もしくは市区町村の公式サイトで取り上げられていますので、一度ご確認ください。
まとめ
地方移住を検討されている方に対して、大変便利な支援金制度や補助金等をご紹介しました。
引っ越しにはある程度お金がかかりますので、現地での当面の生活費等も考慮して、賢く既存の補助金等を活用しましょう。
上手く利用すれば数百万円を手に入れることができますので、地方移住を行われる方は活用しない手はありません。
また、全国の支援金制度や補助金等に関する情報は、ふるさと回帰センター等の公式サイトで調べられますので、興味のある方は覗いてみてください。
地方移住を検討されている方は、補助金等を賢く活用して現地での生活基盤を整えましょう。
また、地方移住を含め今後の将来設計で悩んでいる方は、お気軽にFPへご相談ください。
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