副業を始めたいけど、怪しい勧誘も多いから不安だ…
副業に関する怪しい広告や詐欺の見分け方は?
最近は「収入を増やしたい、スキルアップしたい」といった理由で、副業を始める人が多くなってきました。
副業を始めたい人が多い一方で、ネット上には初心者を狙った怪しい勧誘や詐欺等も横行しています。
実際に消費者庁からも副業に関する詐欺の注意喚起が出ており、被害者が後を絶ちません。
とはいえ副業に関する詐欺は、どれも予備知識があれば簡単に防げるものばかりですので、過剰に不安になったり心配したりする必要はありません。
本記事ではこれから副業を始める方に対して、怪しい勧誘や詐欺広告等の簡単な見分け方等に関して、分かりやすく解説しています。
最後まで読んでいただくことで、副業に関した怪しい話に騙されないようになるでしょう。
これから副業を始める方は、くれぐれもうまい話に騙されないようにしましょう。
副業に関する怪しい広告や詐欺の見分け方
副業に関するトラブルの相談件数は年々増えており、特に若者の相談件数がとても多い傾向にあります。
副業や投資などの「サイドビジネス商法」に関する相談は、1万5000件余りで、過去5年で最も多くなり、年齢別では15歳から29歳までで全体の半数を占め、特に20歳から24歳までが最も多くなっていました。
出典:副業や投資などに関する相談件数…|NHK
これから副業を始める方も、同じように騙されないような対策が必要不可欠だといえるでしょう。
ネット上には怪しい広告や詐欺等が非常に多いため、それぞれ見分け方をおさえた上で、自分に適した副業を選ぶようにしてください。
事前の予備知識があるだけでも、トラブルに巻き込まれる確率を抑えられます。
友達からの紹介
知り合いや友人から稼げる副業に関して勧誘があった場合、マルチ商法やネズミ講の類ではないか必ず確認するようにしましょう。
その他、在宅ワーク商法などの詐欺も多発していますので、例え信頼できる友人からの紹介であったとしても、十分詳細を確かめた上で判断するのが得策です。
特に「楽に稼げる」「短期間で稼げる」「絶対稼げる」などの謳い文句をいってきた場合は、詐欺である可能性がとても高いです。
Twitterからの勧誘
Twitterでの副業募集や怪しい勧誘は、詐欺である可能性が高いです。
SNSの中でも特に匿名性が高いTwitterの場合、相手の情報が全くないにも関わらず「稼げる副業がある」などの勧誘を受けて、騙されるケースも挙げられます。
Twitterから詐欺サイトに誘導してワンクリック詐欺を図るケースも挙げられていますので、くれぐれも注意しましょう。
YouTube広告
最近はYouTubeやTikTok等の動画を視聴する人が、大変増えてきています。
YouTubeを見ているとたまに流れる広告動画が、怪しいと感じた人もいるのではないでしょうか。
YouTubeに限らずGoogleやTwitter、Facebook等は、誰でもお金を出せば簡単に広告を打つことができます。
YouTube広告の全てが怪しいという訳ではありませんが、中には副業に関した詐欺目的の広告も含まれています。
少しでも怪しいと感じた場合は、広告の詳細を見ないようにしましょう。
マッチングアプリ
男女の出会いのきっかけ作りとしてマッチングアプリを利用されている方は、アプリ内での怪しい副業勧誘には注意が必要です。
最初はマッチングアプリ内での何気ないやり取りから始まり、その後LINEへ誘導した後に高額な情報商材や、怪しい副業への勧誘が行われています。
ニューノーマルな時代になり、男女ともに出会いの場が減ってはいますが、マッチングアプリを活用する場合はくれぐれも注意しましょう。
物販・せどり・転売
物販ビジネスを副業として勧められた際に、情報商材や特定のサービス、ツール等の購入を促される場合があります。
総じて詐欺である可能性が高い上に業務を依頼されても報酬が支払われない、などのトラブルも頻繁に起きいるため注意が必要です。
特に「簡単にお金が稼げて副業にピッタリ」などのキャッチコピーが明記されている場合は、ほぼ詐欺目的であるといっても過言ではありません。
中には事前にお金の支払いを促されるケースもありますので、少しでも怪しいと感じた際にはハッキリと断るようにしましょう。
副業で詐欺被害にあわないための対策方法
副業で詐欺被害にあわないための対策方法としては、3つ挙げられます。
- 取引先の会社や個人を検索して調べる
- 仕事内容が明確でない案件には応募しない
- お金を支払う副業は高確率で詐欺である
本業とは異なり副業では周りに同僚や上司等はいませんので、良くも悪くも全て自己責任となります。
自分の身は自分で守る必要があるため、最低限の自己防衛の方法は身につけておくべきです。
副業においては、自分の身は自分で守る必要があります。
取引先の会社や個人を検索して調べる
どのような副業を始めるにしても利用するサイトや取引相手等を、まずは信頼できるかどうか自分で確かめる必要があります。
例えば副業におすすめといわれたサイトを利用する場合は、どのような会社が運営しているのかや、利用者の口コミや評判はどうなのか必ず確認しましょう。
取引相手がいる場合は会社名で検索し、実際に存在している会社なのか、どのような人が運営しているのかなどを詳しく調べてください。
サービス名や会社名、個人名等、検索すれば大概の情報はヒットしますので、提示された情報だけを鵜呑みにせずに、自分でも調べる癖を付けましょう。
仕事内容が明確でない案件には応募しない
副業として仕事を受ける際には、必ず仕事の詳細に関して確認するようにしましょう。
仕事内容が明確でない場合は、詐欺目的である可能性が非常に高いため注意が必要です。
詳細を確認した上で怪しい要素がなければ引き受けても良いですが、少しでも気になる点がある場合は、発注者に問い合わせてみてください。
問い合わせても納得できる回答が得られなかった場合は、引き受けない方が良いでしょう。
お金を支払う副業は高確率で詐欺である
副業案件の中には、最初にお金を支払うように促される場合があります。
そのような場合は、高確率で詐欺目的である可能性高いため、決して支払ってはいけません。
発注者が前払金として受注者に対して、最初にお金を支払うことはあっても、逆に受注者が発注者に対して前払金を支払うケースは非常に稀です。
ましてや副業で最初にお金を支払うなどという行為は滅多にありませんので、先に詐欺であることを疑いましょう。
副業で詐欺にあった場合の対処方法
万が一、副業に関する詐欺被害にあった場合は、はじめに国民生活センターや消費者ホットライン、警察等に連絡するようにしてください。
慌てて他の人に相談しても、そこでもまた詐欺にあう可能性が高いため、二次被害を避けるためにもまずは信頼できる公的機関に相談すべきです。
また、高額な情報商材や道具等を購入してしまった場合は、クーリング・オフ制度が活用できないか検討しましょう。
クーリング・オフ制度が適応されれば、支払ったお金も戻ってきます。
副業関連の詐欺被害にあった場合は、慌てずに対処するようにしましょう。
過去実際にあった副業に関する詐欺事例
実際に過去にあった副業に関する詐欺事例を、3つご紹介します。
詐欺師側も毎回工夫して騙そうとしてくるため、少しでも似通ったケースであると感じた場合は、取り組むのをやめるようにしましょう。
事例を事前に知っておくことで、その後の対策にも繋がります。
月収50万円!コピペだけで稼げます
副業に関する勧誘の中には「コピペだけで簡単に稼げる」などと謳い、公式LINE等への登録を促すケースが多発しています。
LINE登録後は、後日キャッシュバックがあるから大丈夫と称し、初期費用として5,000円〜1万円ほどの支払いを要求されるようです。
消費者側は(キャッシュバックがあるからいいか)と思い込み、支払ってしまう人があとを絶ちません。
まずコピーペーストだけで簡単に稼げる副業などは、存在しないことを先に認識しておきましょう。
仮に他のサイトをコピーペーストして自サイトに掲載した場合、引用した部分が主となっているケースは著作権侵害に該当します。
誰でも1日当たり数万円を稼ぐことができる
副業を始めたい方に対して「誰でも1日当たり数万円を稼ぐことができる」と勧誘し、副業に関するマニュアルを販売している事業者がいます。
実際に購入した消費者の中には「マニュアルを確認したが、副業とは全く異なる内容だった」という意見が多数寄せられていました。
確かに中には、信頼できる副業に関するマニュアルもあるかも知れません。
しかしながら、そのような情報商材を購入する際には、必ずどのような人が販売しているか実績や口コミ・評判等を確認するようにしましょう。
素性が全く分からない状態で購入すれば、高確率で詐欺師に騙されてしまいます。
高額な情報商材を売りつけられる
副業として投資を始める人も最近は多くなってきましたが、「10万円が1億円になる投資法」などと称して高額な情報商材を販売している事業者もいます。
実際に高額な情報商材を購入してしまい、国民生活センター等へ相談する人は年々増えてきています。
投資を始めることはとても良いことですが、高額な情報商材を勧誘してくる事業者には、くれぐれも注意しましょう。
投資に関する情報は、金融庁の公式サイトを活用すれば無料で学ぶことができます。
副業におすすめの安全なお仕事マッチングサイト5選
副業におすすめの安全なお仕事マッチングサイトを、5つに絞ってご紹介します。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
- メルカリ
- モッピー
それぞれ運営元がハッキリしており実績のあるサイトばかりですが、ユーザーの中には怪しい人もいるため、実際に取引する際には慎重に行動しましょう。
既に多くの利用者がいるサイトの方が、情報が多いので安心して利用できます。
クラウドワークス
クラウドワークスは、株式会社クラウドワークスが運営するクラウドソーシングサイトです。
クラウドソーシングサイトとは、業務を委託したい発注者と特定のスキルを持っている受注者を集めて、マッチングさせるサイトを指します。
発注者はクラウドワークス内で案件を募集し、受注者は希望の案件に対して自由に応募できる訳です。
ランサーズ
ランサーズは、クラウドワークスに並ぶ業界大手のクラウドソーシングサイトです。
クラウドソーシングサイトの中では、最も長いサイト運営歴を持っており、さまざまなジャンルの案件を扱っています。
未経験の方でも取り組める案件も多いため、これから副業を始めたい方にはピッタリのサイトでしょう。
ココナラ
ココナラはスキルマーケットサイトであり、自分のスキルや知識等を商品として販売できるサービスです。
例えば占いが得意な人であれば「占い1回3,000円」として、ココナラで販売できます。
販売ジャンルは多岐に渡り、既にさまざまな商品が売られていますので、一度サイト内を除いてどのような商品があるのか確認してみてください。
メルカリ
メルカリは、日本最大級のフリーマーケットアプリです。
自宅にある不用品を気軽に販売できるようになっており、即金性が非常に高いため、初心者であってもすぐに報酬が受け取れます。
いらない物も処分できる上にお金まで稼げるため、最初の副業として始める人もかなり多いです。
モッピー
モッピーは、ポイ活専用サイトです。
ポイ活とは、ポイントを貯めて現金化したり、他のポイントへ交換したりする活動を指します。
副業の一つとしても人気があるポイ活は、モッピーをはじめとしたポイ活専用サイトで簡単に行えます。
主婦の間でも人気が高い副業ですので、普段からポイントを貯めている方は一度、試してみてはいかがでしょうか。
副業をはじめる際の3つの注意点
副業をはじめる際の注意点としては、大きく分けて3つ挙げられます。
- 勤めている会社が副業を禁止していないか
- 確定申告に関する知識は十分か
- 選んだ副業が自分に適しているか
怪しい副業や詐欺等にも注意が必要ですが、その他にも気を付ける点は多々ありますので、実際に副業に取り組みながら学んでいきましょう。
要点をおさえた上で安全に副業に取り組みましょう。
勤めている会社が副業を禁止していないか
副業を始めるにあたり、会社で副業が禁止されている方は注意が必要です。
万が一、会社にバレた際には、減給や停職等の懲戒処分を下される場合もありますので、リスクを考慮した上で判断しましょう。
公務員の場合は、法律で副業自体が禁止されていますので、副業を始めたい方は公務員を辞めた後にやるようにして下さい。
また会社が副業を許可している場合であっても一度、会社側に事情を事前説明しておくと、より安心して副業に取り組めます。
確定申告に関する知識は十分か
副業で年間20万円の稼ぎがある会社員は、確定申告が必要になります。
会社員の場合、普段は会社側が年末調整を行なってくれるため、自分で確定申告する必要性はありません。
確定申告に関する知識が乏しく、どのようなケースに必要になるのかや、申告手順等を詳しく把握していない人は意外に多いです。
副業をはじめて上手く稼ぎが出たは良いものの、確定申告に関して何も知らない状態では、脱税に繋がりかねません。
確定申告に関する基礎知識は、必ずおさえておきましょう。
選んだ副業が自分に適しているか
どのような副業であっても、継続しなければ実績やスキルアップ、売上等に繋がりません。
そのため副業を選ぶ際には、できるだけ続けやすい自分に適したものを選ぶ必要があります。
実際のところ選んだ副業が自分に適しているかは、やってみないと分からない部分も多いですので、まずは小さく始めてみましょう。
リスクを意識しながらまずは小さく始めることで、向き不向きが判断できるはずです。
まとめ
ネット上には副業に関する情報がかなり出回っていますが、実際にはじめる際には必ずご自身でも徹底的に調べた上で、取り組むようにしましょう。
どのような副業であっても既に先駆者がたくさんいますので、信頼できる人に相談したりするのも一つの方法です。
また副業としてサイトを利用したり、会社や個人から仕事を受ける際には3つの点を考慮してください。
- 取引先の会社や個人を検索して調べる
- 仕事内容が明確でない案件には応募しない
- お金を支払う副業は高確率で詐欺である
少しでも怪しいと感じた際には「利用しない、仕事を受けない」といった判断が大切です。
副業に関する怪しい話を持ちかけられた際には、ハッキリと断りましよう。
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