【2022年】株主優待はどうやって貰う?6・7月に権利確定日を迎える企業4選

金融資産運用
この記事は約6分で読めます。
記事内にプロモーションが含まれています。

株主に対して自社のサービスや商品が贈られる「株主優待」は日本独自の制度です。
株主優待を貰うためには、「権利確定日」に企業の株を持っている事が条件となります。

権利確定日とは一体何でしょうか?株主優待で貰える商品やサービスとは?

本記事では、株主優待の概要、受け取る方法、6、7月に権利確定日をむかえる企業4社を紹介していきます。

スポンサーリンク

株主優待とは?どうやって貰う?

株主優待とは企業が自社の株を購入した株主に対して、自社のサービスや金券・商品などを送る日本の企業のみが行う任意の制度です。

2021年9月時点で上場企業のうち約3割に当たる1476社の企業が株主優待を実施しています。2年前の2019年9月時点では1521社だったため、コロナ禍で業績が悪化し廃止した企業が多くなっています。

株主優待としてカタログギフトがもらえる事から人気があった「オリックス株式会社」も2022年5月に優待廃止を公表しました。

一方で、1年・5年と期間を定め、継続して株を保有した株主に対して優待を行う長期株主優待制度を導入する企業が増えています。また、多くの株数を保有することで優待内容をグレードアップする大口保有優遇企業も増加傾向にあります。

日本の株式市場は100株で1単元とされていますので、株主優待を貰うためには対象の企業100株を証券会社で購入することになります。

株主優待を貰うためにはどうすれば良い?

株主優待を受け取るためには、「権利確定日」に株を保有している(株主である)必要があります。ただし、権利確定日に株を買っても株主優待が貰えるわけではありません。
株式の受け渡しには2日かかりますので、権利確定の2営業日前までに株を購入することで株主優待を受ける事ができます。

例えば2022年6月30日が権利確定日の場合、スケジュールは以下の通りです。
<2022年6月の場合>

262728
権利付最終日 この日までに株を購入する 
29
権利落ち日 この日に売却しても権利はなくならない
30
権利確定日 株主の権利が確定
  

<土日を挟む場合>

    権利付最終日権利落ち日
権利確定日     

権利確定日は企業によって異なりますので、調べておきましょう。

権利付最終日には株価が上がる?

株主優待が人気のある企業は、権利確定を目的として株を購入する人が多く、権利付最終日に株価が上がる傾向があります。

権利落ち日には株を売却しても権利がなくならないため、売却する人が増え株価が下がる傾向にあります。

もちろん株式市場の動向や企業の業績によって株価は変動しますので必ずしも上記のような動きになるとは限りません。

ただ、株主優待を目的に権利付最終日に株を購入すると損をしてしまう可能性がありますので、気になる企業がある場合には普段から値動き(チャート)をチェックしておきましょう。

株主優待で貰える商品・サービスとは?6・7月に権利確定日の企業4選

株主優待で貰える商品・サービスには、どのようなものがあるのでしょうか?
6月、7月に権利確定日をむかえる企業で見ていきましょう。

  • 江崎グリコ
  • すかいらーくホールディングス
  • 小林製薬
  • 稲葉製作所

1.江崎グリコ

江崎グリコでは、6月末日時点で株主の権利を持つ方にグリコグループの製品を贈呈しています。贈呈時期は12月上旬です。

保有期間が3年未満の株主は、100~499株で1000円相当のグリコグループ商品、500~999株で2000円相当、1000株以上は4000円相当の商品が貰えます。

「グリコ製品が好き」という方には嬉しい優待内容となります。2021には株主を対象としたオンライン工場見学会も実施されました。
江崎グリコは2022年6月7日の終値が3750円だったため、37万~39万円程度で株主になる事が可能です。

2.すかいらーくホールディングス

すかいらーくホールディングスは、ファミリーレストランのガスト、バーミヤン、夢庵、ジョナサンなどを展開する外食産業の大手です。

江崎グリコと同様に6月末日時点(又は12月末日時点)が権利確定日で、100株以上保有する株主に、すかいらーくグループの店舗で利用できる「株主様ご優待カード」が贈呈されます。

6月末日時点の株主には9月中旬頃、12月末日時点の株主には3月中旬頃に発送されます。

優待カードの金額は、持ち株数によって異なります。

保有株式数優待カード金額(年間合計)優待カード金額(6月末日時点の株主)優待カード金額(12月末日時点の株主)
100~2994000円2000円2000円
300~49910000円5000円5000円
500~99916000円3000円/5000円カード1枚ずつ
(合計8000円)
3000円/5000円カード1枚ずつ
(合計8000円)
1000以上34000円2000円1枚/5000円3枚
(合計17000円)
2000円1枚/5000円3枚
(合計17000円)

2022年6月7日時点の終値が1606円ですので16万程度(100株)で年間4000円、すかいらーくグループで飲食ができる優待カードが貰えます。

3.小林製薬

小林製薬は、医薬品を始め洗剤やトイレタリー用品などの生活用品を手掛ける企業です。

6月末日と12月末日が権利確定日で、100株以上保有する株主が対象となります。
100株以上保有の株主には5,000円相当の自社製品詰め合わせセット又は社会貢献団体への寄付から選択が可能です。
加えて通信販売製品が期間限定で10%割引となります。

300株以上を3年以上保有している株主には、上記の優待に加え年に1回「復興支援 選べるギフト」を進呈しています。

6月7日時点の終値は8480円となっています。おおよそ84万円以上で株主優待を受ける事が出来ます。

4.稲葉製作所

稲葉製作所は「やっぱりイナバ 100人乗っても大丈夫」のCMで認知度が高いイナバ物置やオフィス家具などを製造する企業です。

稲葉製作所の権利確定日は7月末日、1月末日となっています。
7月末日時点に権利が確定した株主への優待は、100株以上300株未満保有の株主にはオリジナル図書カード1,000円相当が贈られ、300株以上1,000株未満の株主は複数の地域特産品・オリジナル図書カードの中から選択します。どちらも3,000円相当で10月下旬に送付されます。

1,000株以上の株主には、複数の地域特産品・オリジナル図書カードから選択に加え、1月末日時点に権利を持つ株主には4月上旬にオリジナル図書カード1,000円相当が贈呈されます。

稲葉製作所の株価は、6月7日の終値が1328円となっています。

4社とも、株価は6月7日時点の終値を基にしていますので、変動する可能性があります。自身でチャートをチェックしておきましょう。

※上記は「6・7月に権利確定日を迎える企業」の紹介であり、個別銘柄の購入を推奨するものではありません。

まとめ

株主優待について、株主優待を貰う方法、6・7月に権利確定日を迎える企業4社を紹介してきました。

株主優待を受け取ることで生活資金の足しになる、優待サービスで豊かな体験ができる等のメリットがあります。しかし、肝心の株価が下がって損をしてしまう可能性があることを忘れずリスクがある事をおさえた上で株主優待を楽しみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました