円安と円高だと海外旅行はどっちがお得?双方のメリットをFPが回答

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相談者
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海外旅行するなら円安と円高だとどっちがお得?

双方のメリットやデメリットは?

海外旅行を行う上で必ず現地通貨への両替が必要になりますが、為替相場によっては多く両替できたり、逆に少なく両替されたりします。

ドル円で例えると同じ1万円を両替するにしても、円安(1ドル=130円)だと受け取れるドル(約77ドル)がいつもより少なくなります。

対して円高(1ドル=90円)だと1万円でも多くのドル(約111ドル)が受け取れるでしょう。

結果的に海外旅行を行う際には、円安よりも円高の方がお得だといえます。

本記事では、円安・円高時の海外旅行におけるメリットやデメリットに関して、初心者にも分かりやすく解説しています。

最後まで読んで頂くことで、為替が与える影響を正しく理解し、よりお得な海外旅行を行うことができるでしょう。

担当FP
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海外旅行には円高の方がお得です!

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海外旅行する際には円安と円高どっちがいいのか

海外旅行を行うのであれば、円安よりも円高の方がお得です。

例えばあなたがハワイ旅行を行う場合、ドル円レートが円安だと両替や現地での支払い時に、より多くの円が必要になります。

円安とはドルと比較して円の価値が減っている状態を意味しており、対して円高はドルよりも円の価値が上がっている状態を指します。

そのため海外旅行を行うのであれば、円高の方がお得に旅行できるという訳です。

担当FP
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過度な円安でなければ、海外旅行といえどそれほど気にする必要はありません。

円安と円高の違い

為替相場は常に相対評価によって価格が提示されており、ドルやユーロ等と円を比較して高いか低いかを判断します。

「200円=1ドル」という価格表示だけをみると、一見円の方の値段が高いため、円が有利の状態のように思えます。

しかし、実際には1ドル買うのに200円かかる訳ですから、円の価値はドルと比較して下がっているといえるでしょう。

対して「50円=1ドル」だった場合、200円の時よりも少ない円でドルを購入できるため、円の価値がドルよりも高いです。

まとめると円安と円高の違いは、円の価値が外貨と比較して高いか低いか、現在の状況の違いだといえます。

ビックマック指数での比較

ビックマック指数とは、簡単にいえば割安な海外旅行先を探す際の目安となる数値です。

世界的に事業展開しているマクドナルドで提供されている、ビックマックの値段を各国ごとに比較して、どの程度の価格差があるかで判断します。

アメリカのビックマック価格を基準に考えると、BMI数値が高ければ物価が高く、低ければ物価が安いという訳です。

ちなみに日本の順位は33位で、BMI数値は -41.74とかなり低い水準です。

単純に考えて日本よりも順位が高い国へ海外旅行すると、円安なので物価が高くなります。

逆に日本の順位よりも低い国へ海外旅行する場合は、円高となり物価が安く感じられるでしょう。

海外旅行における円安のメリット

日本人が海外旅行する場合、円安だとそれといったメリットはありません。

ただし、外国人が日本へ旅行する場合は、円高よりも円安の方がお得に旅行できます。

外国人の旅行者が国内に増えると、経済活動にもプラスの影響が出ますので、円安が必ずしも悪いという訳ではありません。

担当FP
担当FP

海外旅行における円安のメリットは、日本人にとってはないと言っても過言ではないでしょう。

海外旅行における円安のデメリット

海外旅行において円安のデメリットは、旅費が円高時よりも多くかかってしまうことです。

実際に2022年5月上旬のゴールデンウィーク中には「1ドル=131円」まで達しており、明らかに円安傾向にあります。

大型連休中に海外旅行へ出かける家族も多かったようですが、一部では円安を考慮して海外旅行を控える人たちもいたようです。

過度な円安は海外旅行には不利な状況となってしまいますので、タイミングを考えた上で旅行計画を練る必要があるでしょう。

担当FP
担当FP

海外旅行へ行く際には、一度為替相場を確認した上で行くようにしましょう。

海外旅行における円高のメリット

海外旅行における円高のメリットは、円安時と比較して安く旅行できることです。

円高の状態で海外旅行に行くと現地でも、円が強いため普段よりも安く商品やサービスを購入できます。

また、両替時にも円高であればより多くのドルや、ユーロ等の外貨が購入できるでしょう。

円高が進めば進むほど海外旅行がお得になるため、為替相場のタイミングを考えて旅行計画を立てるようにしましょう。

担当FP
担当FP

円の価値が高まれば高まるほど、より多くの外貨を購入できますね。

海外旅行における円高のデメリット

海外旅行における円高のデメリットは、これといって特にありません

ただし、為替相場は日々変動しているため、渡航時に円高であったとしても、その後も継続的に円高の状況が続く保証はありません。

特に海外に長期滞在する際には、為替相場が変動して帰国時には円安になっている可能性も考えられます。

帰国する段階になって外貨を円に両替しようとした際に、円安だと損するかも知れません。

担当FP
担当FP

両替する際には、為替相場に気をつけよう!

海外旅行先で両替する際に注意したいポイント

円を外貨に両替する際には、主に現金で行う場合と海外キャッシングで行う場合の、2つのパターンに分けられます。

それぞれ手数料が発生する上に利用リスク等が伴いますので、注意点を十分理解した上でどちらの方法で両替するか検討しましょう。

担当FP
担当FP

両替ではどのような方法であったとしても、何かしらの手数料が発生します。

現金での両替

空港や現地の両替所等で現金を直接外貨に両替する際には、為替手数料が発生します。

両替手数料の割合に関しては、どこで両替するかによっても異なるため、予め両替所の為替手数料を比較した上で検討すると良いでしょう。

一般的には空港の両替所は、現地の街中にある両替所と比較して為替手数料が高い傾向にあります。

ただし、街中の両替所の中には、詐欺目的の怪しい両替所もありますので、為替手数料だけではなく信頼性の高い両替所を選ぶようにしましょう。

海外キャッシングでの両替

海外キャッシングとは、クレジットカードのキャッシング機能を活用した両替方法です。

空港や現地の街中にあるATMで、気軽に外貨への両替が行えるため、非常に利便性が高いのが大きな特徴です。

手数料としては、ATM手数料(楽天カードの場合:110円/220円)のみですので、為替手数料の割合によっては現金両替よりも安くなります。

ただし、カードの支払い方法を分割にされている方は利息が発生しますので、海外キャッシングを行う際には、一括返済に設定しておきましょう。

また現地の街中などにあるATMで海外キャッシングを行う際には、スキミング被害やクレジットカードがATM機械から出てこないトラブル等が考えられます。

特に新興国へ行かれる際には、現地の信頼できるATMを利用するようにしましょう。

Q.スキミング被害とは?

スキミングとは、簡単にいえばクレジットカード情報を盗む犯罪行為を指します。

海外ではクレジットカード読み取り機に直接、スキマーと呼ばれる不正読み取り機械を取り付けて、情報を盗む行為が多発しています。

特に新興国で多く発生しているため、十分気をつけましょう。

海外旅行における円安・円高に関するよくあるQ&A

海外旅行における円安・円高に関する多くの質問や悩み等の中から、特に多かった内容だけに絞って、それぞれ回答を分かりやすくまとめてみました。

担当FP
担当FP

海外旅行をよりお得に行うためにも、円安や円高に関して十分理解しておこう!

Q.円安になると海外通販も高くなりますか?

円安になると海外のモノやサービスの値段が上がります。

当然、海外通販で買い物する際にも、円安時は普段よりも支払額が高くなります。

商品の価格自体は変わっていないにも関わらず、円の価値が目減しているため、海外通販で購入する際には通常よりも高くなるのです。

参考例

前提条件:100ドルの海外商品を通販サイトで購入すると仮定。

  • 「1ドル=100円(通常)」だった場合、支払額は10,000円
  • 「1ドル=200円(円安)」だった場合、支払額は20,000円

通常時の為替レートと比較して、円安時には約2倍の支払額が発生する。

Q.円安時は海外旅行しない方がいいですか?

過度な円安でない限り、過剰に為替レートを気にする必要はありません。

もちろん、円安時に海外旅行を控えること自体は、決して悪い行為ではありません。

ただ為替相場は予測が難しいため、円安・円高ばかり気にしていると、海外旅行へ行くタイミングを見失ってしまいます。

Q.円安や円高と為替相場が動くのはなぜですか?

為替相場は、2つの通貨間の力関係で成り立っています。

言い換えれば公園にあるシーソーのような仕組みになっており、どちら一方の通貨の力が弱ければ、もうもう一方が強くなり為替レートが変動する訳です。

通貨の強弱は、一般的にその国の金利の高さや景気、政治の安定性などで判断されます。

その他にも為替にはさまざまな要因が複雑に絡み合っているため、プロの投資家や経済学の専門家でさえも、予測が難しいとされています。

Q.円安時は海外生活にどんな影響を及ぼしますか?

長期的な海外留学を行っている学生の場合、円建てで奨学金を得ている人は、使えるお金が普段よりも減るため生活が厳しくなりがちです。

海外で生活しながら円建てで給料を受け取っている会社員等も、円安の影響を受けて手取り額が減り、生活に影響が出てくるでしょう。

また過度な円安が起こってしまうと、海外に進出した日本企業などは経営が立ち行かなくなり、撤退せざるを得なくなる可能性が出てきます。

2022年現在においては円安とコロナのダブルパンチで、海外から撤退した企業は意外に多いです。

まとめ

海外旅行においては、円高時がお得に旅行できます。

円の価値が上がっている状況で海外旅行へ出かけると、通常時よりも旅費をコストカットできたり、現地でより安くモノやサービスを購入できるでしょう。

逆に円安時に海外旅行する場合、通常時よりも旅費が高くなり、現地のモノやサービスの値段も同じく高くなります。

海外旅行をする際には、円高・円安の特徴を十分理解した上で計画を立てるようにしましょう。

担当FP
担当FP

為替の仕組みを知れば、よりお得に海外旅行へ行けるようになるでしょう。

この記事を書いた人

セブ島在住のキャリアアドバイザー|フリーランス・Webライター歴7年|保有資格:FP2級・簿記3級 など|得意分野:資産運用,税金,副業 など|個人でも積み立てNISAや米国ETF、仮想通貨などで資産運用中|暮らしに役立つ情報を、分かりやすくお伝えします。

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