みなさん、こんにちは。youtubeでFP3級講座を展開しておりますが、それをブログでも紹介します。動画が良い方は下の動画をどうぞ。
ライフイベント表
ライフプランを考える第一歩として、お客様ご家族の一人ひとりのライフイベントを把握する必要があります。
各年ごとの一人ひとりの年齢及びライフイベントを並べていきます。
2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 | 2029 | |
年齢 | ||||||||||
博 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 |
陽子 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 |
光 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
イベント | ||||||||||
博 | 自宅購入 | 海外旅行 | ||||||||
陽子 | ||||||||||
光 | 中学校 | 高校 |
上のライフイベント表では3人家族が挙げられています。自宅の購入や海外旅行といった家族のイベント、光さんの中学校や高校への入学のタイミングを把握することができます。
このようなイベントを把握することで資金的な手当を検討することができます。
キャッシュフロー表
変動率 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 | 2029 | 2030 | |
収入 | ||||||||||||
給料 | 1.0% | 600 | 606 | 612 | 618 | 624 | 630 | 636 | 643 | 649 | 656 | 662 |
他 | ||||||||||||
合計 | – | 600 | 606 | 612 | 618 | 624 | 630 | 636 | 643 | 649 | 656 | 662 |
支出 | ||||||||||||
生活費 | 1.0% | 250 | 252 | 255 | 257 | 260 | 262 | 265 | 268 | 270 | 273 | 276 |
住居 | 150 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | |
教育費 | 36 | 36 | 60 | 60 | 100 | 150 | 120 | 120 | 150 | 120 | 120 | |
合計 | 436 | 468 | 495 | 497 | 540 | 592 | 565 | 568 | 600 | 573 | 576 |
変動率 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 | 2029 | 2030 | |
合計 | ||||||||||||
年間収支 | 164 | 138 | 117 | 121 | 84 | 38 | 71 | 75 | 49 | 83 | 86 | |
貯蓄残高 | 1.0% | 500 | 643 | 766 | 894 | 986 | 1033 | 1114 | 1200 | 1261 | 1356 | 1455 |
各年の収入・支出、年間収支を取りまとめます。現時点で把握できる範囲で記入していきましょう。
なお、給料や生活費については、毎年一定割合で増加する前提で作成するのが一般的です。
たとえば、2025年の給料は、600×(1+0.01)^5=630と求められます。
1+0.01とは毎年1%増加するという意味です。^5とは5乗という意味です。
1%ずつ5年間増加する結果を求めるために「×(1+0.01)^5」という計算をします。
また貯蓄残高については、前年の貯蓄に金利を付ける必要があります。
たとえば、2022年の貯蓄残高は、643× (1+0.01)+117=766と求められます。
前年の貯蓄残高643万円に1%を加えます。それが「643× (1+0.01)」という計算です。
バランスシート
資産 | 負債 |
普通預金:100万円 投資信託:200万円 生命保険:100万円(解約返戻金) 自宅 :2,000万円 | 住宅ローン :1,500万円 教育ローン :200万円 |
純資産 | |
700万円 | |
合計 :2,400万円 | 合計 :2,400万円 |
簿記の学習をしたことがある方はご存知だと思いますが、いわゆる貸借対照表です。右と左がかならず一致することからバランスシートと呼ばれます。
左側に資産を列挙します。預貯金や金融資産、保険の解約返戻金、不動産などの財産を列挙します。この際、価格は(購入時の価格ではなく)時価で評価します。
右側に負債を列挙します。住宅ローンや教育ローンなどを列挙します。
最後に資産から負債を引いた額を純資産とします。純資産こそが、顧客の正味財産と言えます。
また、右と左がかならず一致することから「資産=負債+純資産」という式が成り立ちます。
6つの係数
現在手元にあるお金が将来いくらになるか、○○円を5年で返済する場合に毎月いくら払えばよいのかといった場合に金利の計算を楽にする方法があります。それが6つの係数です。
終価係数
現在ある元本を、一定の利率で複利運用した場合、数年後の金額を求める際に、元本に乗じる係数
(例)100万円を年利1%で5年運用するといくらになるか?
→100万円×終価係数
年金終価係数
現在ある元本を、一定の利率で複利運用しながら毎年積み立てた場合、数年後の金額を求める際に、元本に乗じる係数
(例)毎年10万円を年利1%で5年間積み立てるといくらになるか?
→10万円×年金終価係数
資本回収係数
現在ある元本を、一定の利率で複利運用しながら、数年間で分割して受け取る場合、毎年受け取ることができる金額を求める際に、元本に乗じる係数
(例)100万円を年利1%で5年間で取り崩すといくら受け取れるか?
→100万円×資本回収係数
現価係数
一定の利率で複利運用し、数年後に決まった金額を受け取りたい場合、現在必要な元本を求める際に決まった金額に乗じる係数
年利1%で5年間運用し100万円にするには、元本がいくらあればよいか?
→100万円×現価係数
減債基金係数
一定の利率で複利運用し、数年後に決まった金額を受け取りたい場合、毎年積立てが必要な元本を求める際に決まった金額に乗じる係数
年利1%で5年間積み立てをし100万円にするには、いくらずつ積み立てればよいか?
→100万円×減債基金係数
年金現価係数
一定の利率で複利運用し、毎年決まった金額を受け取りたい場合、現在必要な元本を求める際に決まった金額に乗じる係数
5年間に渡り10万円ずつ受け取るには、元本がいくらあればよいか(年利1%)?
→10万円×年金現価係数
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