FP技能士3級講座「株式/デリバティブ」

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みなさん、こんにちは。youtubeでFP3級講座を展開しておりますが、それをブログでも紹介します。動画が良い方は下の動画をどうぞ。

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株式の指標

経済ニュースなどで目にすることもあるかもしれませんが、株式に関する代表的な指標を2つ見ておきましょう。

日経平均株価(日経225)

東証一部に上場する代表的な225銘柄から構成され、増資や株式分割があっても指標としての連続性を保つように計算する株価指標です。
株価の高い銘柄(値がさ株)の影響を受けやすいのが特徴です。

TOPIX

東証一部に上場する全銘柄の時価総額の合計を評価し、基準日を100として指数化したものです。
時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすいのが特徴です。

株式の評価

株式に限らず投資をする場合には、適正な価格(購入するのであれば割安、売却するのであれば割高)で行いたいものです。
適正な価格を把握するための指標を見ていきましょう。

PER(株価収益率)

現在の株価を1株当たり純利益で除して(割って)求められます。
この指標が低いほど、対象会社の株価は利益水準に比べて割安と判断できます。

(例)発行済株式数1億株:株価100円:純利益10億円
→100×1億÷10億=10倍

PBR(株価純資産倍率)

現在の株価を1株当たり純資産で除して求められます。
この指標が低いほど、対象会社の株価は保有純資産に比べて割安と判断できます。

(例)発行済株式数1億株:株価100円:純資産100億円
→100×1億÷100億=1倍

ROE(自己資本利益率)

純利益を自己資本で除して求められます。
この指標が高いほど、対象会社は、効率的に自己資本を活用していると判断できます。

(例)純利益10億円:自己資産100億円
→10億÷100億=10%

ROA(総資本利益率)

純利益を総資本で除して求められます。
この指標が高いほど、対象会社は、効率的に総資本を活用していると判断できます。

(例)純利益10億円:総資本200億円
→10億÷200億=5%

配当利回り

1株あたり年間配当金を株価で除して求められます。
この指標が高いほど、株式の取得費用に対して大きなリターンを得ることができると判断できます。

(例)株価100円:1株あたり配当金10円
→10÷100=10%

配当性向

年間配当金を純利益で除して求められます。
この指標が高いほど、対象会社が配当という形で株主還元を積極的に行っていると判断できます。

(例)純利益10億円:年間配当金2億円
→2億÷10億=20%

外貨建商品

ドルやユーロなどの外貨をベースとした金融商品に対する投資を学習します。
3級では基本的な部分のみを学習します。

米ドルを売って日本円を買う取引が増加すると、円高・米ドル安の要因となります。
逆に、日本円を売って米ドルを買う取引が増加すれば、円安・米ドル高の要因となります。

外貨建てMMFは、いつでもペナルティーを支払うことなく換金することができるのが特徴です。

外貨を円に、円を外貨に替えるときのレートの名称も見ておきます。

  • TTS=顧客が円を外貨に替えるときのレート
  • TTB=顧客が外貨を円に替えるときのレート

デリバティブ

デリバティブとは金融派生商品と訳されることもあります。金融工学を活用した複雑な商品を指します。
代表的な商品を見ておきましょう。

オプション取引将来の一定時期に、一定価格で取引する権利を売買する取引買う権利をコール・オプション、売る権利をプット・オプションという。
先物取引将来の一定時期に、一定価格で取引することを約束する取引をいう。
スワップ取引同じ価値のキャッシュ・フローを交換する取引固定金利と変動金利の交換、円と外貨の交換などがある。

ポートフォリオ運用

「卵は一つのカゴに盛るな」という投資格言があります。
全資産を一つの投資商品に集中するようなことがあると、その商品の値動き次第で、資産が壊滅的なダメージを受けることがあるからです。

そこでポートフォリオという考え方が活用されます。
ポートフォリオ運用とは、性質の異なる商品に投資することによって、リスクを低減する運用をいいます。

相関係数

ポートフォリオ運用をする場合には、各投資商品の値動きの関係を把握する必要があります。
それが相関係数です。大きく以下のように分類することができます。

  • -1=値動きが逆となりリスクを低減する効果が最も大きい。
  • 1=値動きが等しくなり、リスクを低減する効果が乏しい。
  • 0=値動きに相関関係がないことになる。

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