ここではFP技能士2級試験のガイダンスをします。
FPとはどのような資格なのか、FPが活躍するフィールド等については、「FP技能士3級試験ガイダンス」を御覧ください。
FP技能士2級試験
1 実施時期
FP3級と同様に例年9月、1月、5月の年3回実施されます。
2 試験内容と合格ライン
こちらもFP3級と同様に学科試験と実技試験で構成され、両方に合格する必要があります。
- 学科試験
出題形式 | マークシート形式 四枝択一60問 |
時間 | 120分 |
合格ライン | 60問中36問(60点) |
- 実技試験
出題形式 | 記述式40問 | 事例形式5題 |
出題科目 | 資産設計提案業務 | ・個人資産相談業務 ・中小事業主資産相談業務 ・生保顧客資産相談業務 ・損保顧客資産相談業務 |
時間 | 90分 | 90分 |
合格ライン | 60点 | 60点 |
3 合格者、合格率など
実技試験の出題形式、合格率などから日本FP協会が実施する試験を受験した方が負荷が軽いと言えます。したがって、このあとは日本FP協会実施の試験に絞ってお話をします。
- 学科試験(日本FP協会)
実施月 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2020年1月 | 30.952 | 23,968 | 10,032 | 41.86% |
2019年9月 | 25,806 | 20,935 | 9,090 | 43.42% |
2019年5月 | 23,428 | 18,097 | 7,269 | 40.17% |
- 実技試験(日本FP協会)
実施月 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2020年1月 | 25,508 | 18,980 | 11,884 | 62.61% |
2019年9月 | 22,096 | 17,258 | 10,809 | 62.63% |
2019年5月 | 21,954 | 16,470 | 10,318 | 62.65% |
4 学習方法
FP3級と同様に浅く広く知識を問うのが特徴です。そのようなこともあり、完璧主義に走るといつまで経っても勉強が終わりません。合格ラインは60点なわけですから、完璧は不要、6割できればよいという意識を持つと良いでしょう。
ただし、3級よりも問われる範囲が広がります。各科目ごとに特徴的なポイントを触れてみましょう。
- ライフプランニング
6つの係数を使いこなせるようになる必要があります。どの場面でどの係数を使うのか、迷わずに導けるようになりましょう。
また、中小法人の貸借対照表や損益計算書の理解も問われます。
- リスク管理
生命保険の税務や生命保険の活用について突っ込んで聞かれます。
3級の知識をベースに深めていきましょう。
- 金融資産運用
債券の利回りや株式の指標(PER、PBRなど)の計算ができなければなりません。
また、外貨建金融商品の計算問題も定番です。
実際に問題を解いて、自分のものにしていきましょう。
- タックスプランニング
各種所得の計算や損益通算、所得控除などの計算手順の理解が問われます。
やはり、実際に問題を解いて、自分のものにしていきましょう。
また、法人税や消費税なども出題されています。
- 不動産
取引に関する法律、不動産に関する行政法規共に細部まで問われます。苦手な方は高得点は不要だと割り切った上で、大けがをしないようにまとめましょう。
また、不動産の有効活用に関しても出題されています。
- 相続・事業承継
相続財産の評価について突っ込んで聞かれます。不動産を中心に学習をしましょう。
また、事業承継についても出題されています。
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